ハーブの香りは、ゴキブリや蚊など、多くの虫が苦手とするものです。
特にミントの香りは効果的で、カメムシもこの香りを避けます。
そのため、ハッカ油を使って自作のスプレーを作り、これを網戸に吹きかけるとカメムシを寄せ付けません。
しかし、この方法は一度きりで長持ちするわけではなく、効果を保つためには定期的なスプレーが必要です。
スプレーをすると、その場所からカメムシが移動していなくなるというイメージです。
自宅で簡単!ハッカ油スプレーでカメムシ撃退
カメムシを自宅から遠ざけるには、ハッカ油を使った自家製スプレーがおすすめです。
以下にその作り方を紹介します。
【ハッカ油スプレーの作り方(100ml分)】
- ハッカ油:10~20滴
- 水:90ml
- 無水エタノール:10ml
これらの材料をスプレーボトルに入れてよく振り混ぜます。
できあがったスプレーを網戸や窓の周りに吹きかけると、カメムシが近づきにくくなります。
また、ハッカ油に含まれる成分がカメムシを弱らせるため、万が一網戸にとまっても、簡単に駆除できます。
カメムシを効果的に遠ざけたい場合は、このスプレーを積極的に使用しましょう。
ハッカ油スプレーの保管と取り扱い上の注意
ハッカ油は非常に繊細な成分を含んでいるため、保管には注意が必要です。
最適な保存方法としては、ハッカ油を光が当たらない冷暗所で保管することです。
温度変化が激しい場所や直射日光が当たる場所では、ハッカ油の化学的性質が変化し、その効果が薄れる可能性があります。
また、ハッカ油は可燃性があるため、火気の近くでの保管も避けましょう。
さらに、ハッカ油は特定の素材に対して反応して溶解する性質があります。
具体的には、ポリスチレンなどの一部のプラスチック素材を溶かすことがあります。
そのため、ハッカ油をスプレーボトルに移し替える際は、ポリエチレンやポリエチレンテレフタレート製の容器、またはガラス製の容器を使用することが大切です。
なぜカメムシは網戸を目指すのか?その理由を探る
カメムシが住宅の網戸に集まるのは、寒さを避けるためです。
カメムシは基本的に冷たい気候を避け、温かい環境を求めるため、秋が深まると室内の暖かさを感じ取り、家の中へ侵入しようとします。
このため、特に温度差が大きい日には、網戸や窓の隙間から家の中へ入ろうとするカメムシが増えます。
カメムシは約2mmの隙間も通過することができるため、網戸の合わせ目や小さな隙間は特に警戒が必要です。
また、カメムシは日光を好み、日当たりの良い場所で日向ぼっこを楽しむ習性があります。
そのため、日中日光が当たる場所に位置する網戸は、カメムシにとって魅力的な場所となります。
さらに、カメムシは紫外線にも反応するため、室内の蛍光灯や自然光が漏れ出す窓は、カメムシを引きつける要因となり得ます。
カメムシ対策:ハッカ油スプレー以外のアプローチとは?
家の中や周りをカメムシから守るための他の方法には、市販されている様々な防虫剤や殺虫剤があります。
外壁や内壁、窓枠や玄関などの入口周辺に直接スプレーすることで、製品によっては一度の使用で1週間から2ヶ月程度効果が持続するものもあります。
防虫剤にはスプレータイプの他に、吊り下げタイプや塗布タイプなど多岐にわたる形態があるため、その効果や使用方法を比較して選ぶことが大切です。
加えて、ハーブを植えることも一つの効果的なカメムシ対策です。
特にミントやレモングラスなど、カメムシが苦手とする強い香りのハーブは、害虫を自然に遠ざける効果があります。
しかし、ハーブの中には成長が旺盛で広がりやすい種類も多いため、コントロールしやすい鉢植えで育てることをお勧めします。
まとめ
カメムシはミントのような香りを非常に嫌うことが知られています。
そのため、ハッカ油と水を混ぜたスプレーを網戸や窓に吹き付けることで、これを忌避剤として活用できます。
ハッカ油はドラッグストアなどで容易に入手可能で、自然由来であるため他の家庭内害虫に対しても効果を発揮します。
例えば、玄関にハッカ油を染み込ませたティッシュや綿を置いておくと、芳香剤としても機能し、その強い香りがカメムシだけでなく、ゴキブリやアリといった他の害虫の侵入も防ぎます。
これは特に靴の臭いが気になる玄関において、二重の効果をもたらすため非常にお勧めです。
このように、ハッカ油を使った対策は環境に優しく、また実施が簡単なので、手軽に試せる虫対策として最適です。