愛くるしいシマエナガをペットとして家で飼うことは可能でしょうか?
また、どのような場所に生息しているのか、その生態や特性について知りたいですか?
この記事では、そうした疑問に答えていきます。
ですが、結論から先にいうと、残念ながらシマエナガを飼うことは日本の法律で許されていません。
なので、シマエナガに似ていてペットにできる鳥や、シマエナガの生態などについて深く掘り下げていきます。
記事の内容が気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
シマエナガを家でペットとして飼育することは可能ですか?
シマエナガを家で飼うことはできるのでしょうか?
飼うことができれば、その愛らしい姿を毎日見ることができると思いますよね。
しかし、現実にはシマエナガを飼うこと自体がダメなのです。
法律である「鳥獣保護法」によって、研究や保護の目的以外での飼育は禁止されており、違反すると最大で1年の懲役または100万円の罰金が科せられます。
また、寒い気候を好むシマエナガを家で飼うには、室内を常に冷えた状態に保つ必要があり、これはなかなか大変です。
ですから、自然の中でシマエナガを観察するのが最も良い方法です。
シマエナガは研究や保護のため以外には飼うことが法律で禁止されています。
とはいえ、YouTubeでは『シマエナガを保護した』という動画もあります。
なので、ペットとして家でお世話することはできるようです。
シマエナガに似た鳥で家で飼えるのは?
シマエナガのような外見の鳥は、心惹かれるものの野生種であるため直接飼うことはできません。
しかし、似た特徴を持つ鳥たちをペットとして迎えることは可能です。
ここで、シマエナガに類似した魅力的な鳥たちを紹介します。
1.ジャワスズメ(文鳥)
一つ目はジャワスズメ(文鳥)です。
この鳥はその白やクリーム色の羽毛と丸い体型で知られ、非常に社交的で人に慣れやすい性質を持っています。
また、鳴き声が比較的静かなため、アパートなどの室内でも飼いやすいです。
2.ザボンサイチョウ
次におすすめするのはザボンサイチョウです。
小さくてふわふわした羽毛が特徴的で、愛らしい見た目をしており、静かで人懐こい性格が魅力です。
この鳥は飼い主との関係を深めやすく、家庭での飼育に向いています。
3.カナリア
また、カナリアも候補に挙がります。
カナリアは多種多様な色があり、中にはシマエナガを彷彿とさせる白や淡色の羽を持つものも存在します。その鮮やかな歌声とともに、
明るく活発な性格で親しまれています。
これらの鳥たちは、シマエナガと同じような可愛らしさを持ちながら、家で飼いやすいという特徴も兼ね備えています。
ペットとして家で鳥を迎える際は、それぞれの種類の特性や飼育に必要な環境、ケア方法をよく理解し、準備を整えることが重要です。
適切に飼育すれば、これらの鳥たちは毎日の生活に喜びと癒しをもたらしてくれるでしょう。
シマエナガの特性と生息地について
雪のように白くてふわふわのシマエナガは、まるで冬の妖精のようです。
この魅力的な小鳥の詳細をお伝えします。
分類
シマエナガはスズメ目エナガ科に属する小型の鳥で、エナガの亜種です。
大きさ
シマエナガの体長は約14cm、体重はおよそ8gと、日本の野鳥の中でも非常に小さい部類に入ります。
特徴
シマエナガは黒いくちばしと長い尾を持ち、その丸く小さな体形が特徴です。
白い体に黒い部分がアクセントになっています。
冬場はそのふわふわとした体毛で寒さから身を守り、夏にはすっきりとした姿を見せることが多いです。
寿命
一般的に、シマエナガの寿命は2~3年程度です。
野鳥の中では短いと感じるかもしれませんが、自然界ではこれが一般的な長さです。
野鳥には天敵が多いため、これでも比較的長生きする方です。
生息地
エナガはユーラシア大陸を中心に広がる種で、日本では北海道から九州にかけて見ることができます。
そして、日本国内にはエナガとして知られる数種類の地域亜種がいます。
- 北海道 ~ シマエナガ
- 本州 ~ エナガ
- 九州と四国 ~ キュウシュウエナガ
- 対馬やユーラシア大陸 ~ チョウセンエナガ
などが生息しています。
これらのエナガは地域によって色や体毛の密度が異なるため、見た目にも多少の違いがあります。
つまり、今大人気のシマエナガは、北海道のみに生息する地域亜種であり、北海道でしか観察することはできません。
北海道のシマエナガは特にSNSで人気があり、そのキュートな見た目は多くの人々を魅了しています。
そして、寒冷地である北海道の環境が、彼らの白くふわふわした外見をより際立たせているのです。
シマエナガの魅力と特性
シマエナガの魅力的な特性について見ていきましょう。
名前の由来
エナガの名前は、その長い尾に由来しています。
江戸時代、その尾の長さが特徴的で、長い柄杓(ヒシャク)に例えられ「エナガヒシャク」や「オナガヒシャク」と呼ばれていたそうです。
性格
見た目の可愛らしさとは裏腹に、シマエナガは非常に警戒心が強く、気性が荒いです。
大体10羽程度の群れで生活し、縄張り意識が高いです。
特に繁殖期には、より攻撃的になり、侵入者を積極的に追い払うことがあります。
食べ物
シマエナガの主食は小さな虫ですが、中でも「アブラムシ」を好んで食べます。
鳴き声
普段の鳴き声は「ジュリリリリ」と聞こえ、警戒している時には「ツリリリリ」と鳴くことがあります。
繁殖期にはオスが「チーチーチー」と鳴くのが特徴で、多彩な鳴き声を持っています。
子育て
2月頃から、クモの巣やガの繭、自身の羽を利用してふわふわで暖かそうな巣を作り始めます。
卵が産まれると、メスとオスが交代で抱卵し、約2週間で孵化します。
その後、さらに2週間で巣立ちの時期を迎えます。
親鳥が協力して育てる姿は、見ていても心温まる光景です。
まとめ
今回はシマエナガが飼えるかどうか、そして、シマエナガに似た鳥でペットとして家で飼えるもの、シマエナガの生態や特徴について掘り下げてきました。
非常に可愛らしいシマエナガですが、飼うことは難しく、また彼らは警戒心が強いため、人に慣れることはあまり期待できません。
そのため、自然の中で彼らを観察することが最も良い方法です。
この記事がシマエナガについての理解の一助となれば幸いです。