洗濯物にカメムシが付着してしまったら、絶対に刺激してはいけません。
カメムシは危険を感じると強烈な臭いを放つ生物です。
もし衣類にカメムシがいたら、服を軽く振って穏やかに逃がしてあげましょう。
激しく振ったり、布団たたきで叩くとカメムシが刺激されて、衣類にシミを残したり臭いを放つ可能性があるので注意が必要です。
服に付いたカメムシのシミと臭いの取り方
カメムシが放つ臭いは油性の成分を含んでいるため、水ではなく油に溶けやすい性質があります。
なので、服にシミができたときは、台所用洗剤や中性洗剤を使って、臭いが染み付いた部分をやさしくもみ洗いしましょう。
その後、通常どおり洗濯機で洗います。
また、衣類にカメムシの臭いがついた場合は、長時間つけ置き洗いが効果的です。
洗剤に半日ほど浸してから、しっかり天日で乾かすと良いでしょう。
ドライヤーやアイロンを使うと、臭いが飛びやすくなります。
手に残ったカメムシの臭いの落とし方
手にカメムシの臭いが付いた場合、植物油を少量手に塗り、油性の汚れを浮かせてから洗うと良いです。
油を塗った後はキッチンペーパーでサッと拭き取り、その後はしっかりと水と石鹸で手を洗いましょう。
さらに臭いを強力に落とすには、食器用洗剤を使う方法も効果的です。
ただし、洗剤が原因で手が荒れることがあるため、洗い終わった後にはハンドクリームでしっかりと保湿を行うことが大切です。
洗えない素材についたカメムシの臭いを除去する方法
カメムシ特有の臭いは、通常は一週間ほどで自然に揮発することが多いです。
しかし、室内の壁紙や家具といった洗えない素材に臭いがついた場合、自然に消えるまで待つのも一つの選択肢ですが、長期間その臭いに耐えるのは不快でしょう。
特に洗うのが困難な場所に臭いがついた場合、次の対策をお試しください。
【臭いが特定できる場合】
- 柑橘系の中性洗剤を浸した雑巾やスポンジで患部を優しく拭き取る。
- 臭いのある部分に柑橘系の消臭スプレーを適用する。
【臭いが特定できない場合】
- 室内に柑橘系の消臭スプレーを広範囲に散布する。
- 定期的に換気を行い、空気を新鮮に保つ。
これらの方法で、カメムシの臭いを軽減または完全に除去することができます。
洗濯物に付く虫の種類とその対策
洗濯物には様々な虫が付着することがあります。
主にハチ、カメムシ、ダニ、蛾、ゴキブリ、ユスリカ、チョウバエなどが見られます。
これらの中でも特に秋に問題となるのがカメムシです。
カメムシは強烈な臭いを放ち、その臭いが衣類に移ると、洗い直しが必要になることがあります。
カメムシは冬を除いてほぼ一年中見られますが、特に繁殖期の秋には大量に見られることがあります。
晴れた日には、冬を越す場所を求めて一斉に移動する傾向があります。
特に西暦の偶数年や、夏が暑い年だと、成虫の数が増え、都市部でもカメムシの大発生が報じられることがあります。
これらの虫が衣類に付着することで、洗濯物への影響は無視できないものとなっています。
洗濯物に付着する虫による一般的な問題点
１．不快な臭いの付着
特にカメムシは、その強烈な臭いを洗濯物に残すことがあります。
この臭いはなかなか落ちにくく、何度か洗濯する必要があることも。
さらに気づかずに他の洗濯物と一緒にしまってしまうと、臭いが他の衣類に移ってしまう可能性もあります。
２．卵の産み付け
蛾をはじめとする虫が、洗濯物に卵を産み付けることがあります。
これが気づかないまま収納されると、クローゼット内で幼虫が孵化し、衣類が損傷する可能性があります。
３．衣類の損傷
孵化した幼虫によって衣類が食害されることも。
いわゆる虫食いは、衣類に穴が開いたりする損害を引き起こします。
外から侵入した虫が原因で、清潔に管理されていた家庭でも発生することがあります。
洗濯物に虫が寄る原因と予防策
１．甘い香りの柔軟剤の使用
フルーツやフローラルの甘い香りの柔軟剤は虫を引き寄せることがあります。
虫を避けるためには、無香料や微香料の柔軟剤、あるいは虫が嫌うミントの香りの柔軟剤の使用がオススメです。
２．白い壁の近くで干さない
白い壁は紫外線を反射しやすく、虫が集まりやすい環境を作ります。
カメムシなどは特に白や明るい色を好むため、白い壁の近くで洗濯物を干すと虫が集まりやすくなります。
３．夜間の洗濯物干し
夕方から夜にかけては虫が最も活動的な時間帯です。
この時間に洗濯物を干すと、室内の光に虫が引き寄せられる可能性があります。
４．湿度と温度
虫は高湿度を好み、特に70%以上の湿度がある環境を好むとされています。
洗いたての洗濯物はまさに虫が好む湿度条件を満たしています。
また、カメムシなどの虫は温かく日当たりの良い場所を好むため、洗濯物を干す場所が虫の好む環境と重なることが多いです。
白い洗濯物や日当たりの良い場所は特に注意が必要で、定期的に物干し竿や窓の周辺をチェックすることで予防につながります。
洗濯物に虫が付かないようにする防虫対策
１．柔軟剤を無香料または微香料に変更する
虫は甘い香りを放つ柔軟剤を好みます。
フルーツやフローラルの香りよりも、無香料または微香料の柔軟剤、あるいは虫が嫌うミントの香りの柔軟剤を使用すると良いでしょう。
２．洗濯物は夕方前に取り込む
虫が最も活発になる夕方以前に洗濯物を取り込むようにしましょう。
また、洗濯物を室内に取り込む前に軽く振ることで、虫を払い落とすのも効果的です。
３．防虫アイテムの活用
物干し竿に虫除け剤を使用したり、ハッカ油のスプレーを物干し竿や壁に吹きかけることが効果的です。
また、クローゼット内には防虫剤や除湿剤を設置し、定期的に換気を行いましょう。
衣類はできるだけ間隔を空けて風通しを良く保つことが重要です。
４．白い洗濯物の屋外干しを避ける
白は紫外線を反射しやすく、虫を引き寄せる色です。
特に虫が多い時期や場所では、白い洗濯物を屋外に干さないようにしましょう。
５．部屋干しを検討する
カメムシが大量発生しているエリアに住んでいる場合、部屋干しをするようにしましょう。
これにより、虫が洗濯物に付着するリスクを低減できます。
まとめ
洗濯物に虫が付くのは避けたいものです。
なので、以下の簡単な対策から始めましょう。
- 甘い香りの柔軟剤を避ける
- 洗濯物を早めに取り込む
- 防虫対策としてハッカスプレーを使用する
- 物干し時には虫の活動時間を考慮する
- 室内に虫が侵入した場合は、慌てずに外に逃がす
これらの対策を実施することで、洗濯物と貴重な衣類を虫の被害から守り、家庭内の衛生を保つことができます。
また、ベランダや物干し竿の周辺を定期的にチェックして、虫の産卵を防ぎましょう。
