実家の片付けをしていたときに偶然見つけた古いトランジスタラジオ。
昭和初期に作られたラジオのレトロなデザインに惹かれ、まだ使えるのか調べてみることに。
そして、動作確認をするために裏蓋を開けて電池BOXINGを見てみると、四角い電池が入るようになっていました。
このような四角い電池は子供の頃によく見かけたものの、最近ではほとんど見ることがなくなりました。
そこで、ここでは、最近は珍しい四角い電池について、名前や使用用途、他の電池との違い、購入方法などを詳しく調べてみたので、以下にその情報をまとめます。
四角い電池の名前
四角い電池には複数の呼び名がありますが、主に以下のように称されています。
- 積層電池(積層乾電池)
- 6P型乾電池
- 006P型乾電池
- 9V角型乾電池
- 9V電池
年配の方はこれを「角型電池」と呼ぶことが多く、若い世代の間では「9V電池」という呼称が一般的です。
しかし、この電池の正式な名称は「積層電池(せきそうでんち)」とされており、Wikipediaなどの情報源でもこの名前で記載されています。
四角い電池と他の電池の違い、そしてその用途
日常でよく使用する単三電池や単四電池と四角い電池との間には、電圧の違いがあります。
一般的な単三や単四電池の電圧は1.5Vですが、四角い電池(正式には「積層電池」と呼ばれます)は9Vの電圧を持っています。
この9Vは、1.5Vの電池を6つ直列につなげて作ることで得られます。
つまり、内部には1.5Vの小さな電池が6つ入っていると考えると分かりやすいでしょう。
この構造から「積層電池」という名前がついています。
四角い電池の使用例
四角い電池は以下のような機器に使われてきました。
- トランシーバー
- ラジコン
- 携帯ラジオ
- ギターのエフェクター
これらの製品はかつて高い電圧を要求されることが多かったため、9Vの電圧を提供できる四角い電池が選ばれていました。
もし通常の電池で同じ電圧を必要とする場合、6本の電池が必要になりますが、四角い電池1本で足りるため、装置を小さく軽くすることが可能でした。
しかしながら、技術の進歩により多くの電子機器がより低い電圧で動作するようになったり、機器自体が内部で必要な高電圧を生成できるようになったため、四角い電池の必要性は減少しています。
そのため、特に若い世代では四角い電池を見た経験が少ないかもしれません。
また、四角い電池を使用するトランシーバーやラジコンなどの製品も少なくなっています。
四角い電池のプラス・マイナスの識別方法
四角い電池、特に9Vとして知られる積層電池は、他の乾電池と同じようにプラスとマイナスの極を持っています。
この電池の端にある突起を見ることで、どちらがプラスでどちらがマイナスかを判別できます。
プラス側は通常、小さな円形の突起で、マイナス側は平らな接触面をしています。
電池を装置に装着する前に、これらの極を正しく確認し、装置の端子と合わせて正確にセットすることが大切です。
四角い電池の残量確認方法
9V電池の残量を確認する簡単な方法として、電池の端子を舌で軽く触れることがあります。
この方法では、電池が十分な電力を持っていれば、ピリッとした感覚が強く感じられ、電力が弱まっている場合はその感覚が弱くなります。
ただし、この方法は衛生的でないため、あまり行うべきではありません。
電池の端子をなめた後は、水分による端子の錆びや劣化を防ぐために、しっかりと拭き取ることが重要です。
また、この方法は緊急時や他に確認手段がない場合にのみ行うことが望ましいです。
日常的な電池のテストには、電圧計などの適切な測定器を使用することで、より安全かつ正確に電池の状態を知ることができます。
電池の残量を確認する際は、装置への影響を考慮し、個人の安全も考えて適切な方法を選びましょう。
四角い電池の購入場所について
四角い電池は、現在でも特定の場所でのみ購入できます。
入手可能な主な場所は以下の通りです。
- 家電量販店: ヤマダ電機など主要な家電量販店
- ホームセンター: カインズ、DMC、
- 大型ドラッグストア: ツルハドラッグ
- ネット通販: アマゾンや楽天市場など
- 100円ショップ: ダイソー
家電量販店やオンラインショップは特に四角い電池を見つけやすく、急いでいる場合にはこれらの場所を利用すると良いでしょう。
逆に、コンビニでは四角い電池がほとんど売られていないので、急ぎの時には適していません。
四角い電池にはマンガン、アルカリ、リチウムイオンの充電式など、いくつかの種類があります。
使用するデバイスに適した電池を選ぶために、購入時にはこれらの情報を確認することが大切です。
まとめ
四角い電池の正式名称は「積層電池」と言いますが、この用語は日常会話ではあまり使われません。
多くの場合、「四角い電池」あるいは「角形電池」と表現する方が一般的で、他の人にもすぐに理解されます。
この呼び方はやや非公式な感じもしますが、実際には多くの人にとって親しみやすい名称です。