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風速10mは体感的にどのくらいの強さ?洗車や運転、ゴルフ、キャンプ、釣りはできる?

気象
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風速10mとは、一秒間に空気が10メートル動く速さを指します。

なので、速さ的にはオリンピックの100m走の選手が記録するタイムに匹敵するほどです。

この風速は「全強風」といい、その影響は人々や物、自然環境に以下のように表れます。

人への影響
この風速では、直進するのが非常に困難になります。強風のため、傘をさすこともほぼ不可能になり、非常に歩きづらい状態となります。

屋外や樹木への影響
樹木は根元から激しく揺れ、その姿は目を見張るものがあります。また、電線も風によって大きく揺れるため、断線の危険性も高まります。

走行中の車への影響
風速10m/sの風が吹くと、高速道路で走行中の車は横風の影響を強く受け、運転が困難になります。車はまるで風に流されるように横へと移動する感覚を覚えるでしょう。

このような状況では、屋外でのスポーツや他のアクティビティも大きく影響を受けることが予想されます。

なので、風速10m/s日は、外出を控えるなど、適切な対策を取りましょう。

風速10mとは?

風速10mとは、1秒間に空気が10メートル移動する速さです。

これを時速に換算すると、約36,000メートル、つまり時速36kmとなります。

なので、体感でいうと、時速約36kmで走るバイクや車に乗ってるときに顔に当たる風の強さとイメージすると良いでしょう。

また、風速が10m/sに達すると、日常生活においても不便を感じるようになります。

この風速では、傘を持つのが困難になり、さらには地面から舞い上がる砂や落ち葉が飛び交い、外を歩くのが一層厳しくなります。

例えば、ディズニーリゾートでは、この風速10m/sを基準にして野外アクティビティを中止に。

これは、安全性を最優先に考慮し、ゲストが楽しむ屋外のショーやパレードがこの風速に達したときには、通常中止または延期すると公表もしています。

なので、風速10mは、屋外イベントの計画や運営における風速のチェックが重要な安全対策の指標といえるでしょう。

最大瞬間風速に要注意!

風速10m/sは、10分間の平均風速がこの値になることを意味しています。

10分間の平均ですから、、その間に風は強くなったり弱くなったりします。

これに対して、最大瞬間風速と呼ばれる値があります。

これは単なる一瞬の風ではなく、3秒間の平均で計測される最大値を指します。

通常、この最大瞬間風速は平均風速の1.5倍から2倍に達することが一般的で、例として平均風速が10m/sであれば、最大瞬間風速は15m/sから20m/sとなる可能性があります。

風速が20m/sに達すると、非常に強い風とされ、その力は立っているのも難しいほどです。

風速20mの中では、傘が容易に飛ばされるほか、飛来物による怪我の危険性も増大します。

この風速の影響で、車の運転が困難になり、通常の速度での運転ができなくなることがあります。

また、屋外では細い木が折れたり、道路標識が倒れるリスクが高まります。

固定されていない構造物は、風によって移動するか倒れる可能性があります。

一般的に風速20m/sは暴風警報の発令基準となっており、これは大規模な災害が発生する可能性があることを意味します。

そのため、風速10m/sが観測される日には、瞬間的に20m/sに達するような強風が発生する可能性を考慮して行動する必要があります。

風速何メートルからヤバい?

風の強さと吹き方は、気象庁の『気象観測ガイドブック』に記載されているビューフォート風力階級表が参考になります。

【引用】 ビューフォート風力階級表(気象庁:気象観測ガイドブック,p34

これでいうと、風速10mは『風力階級5~』なので、『葉のある灌木が揺れ始める、池や沼の水面に波頭がたつ』そして『大枝が動く、電線が鳴る、傘はさしにく』です。

なので、この風速10m以上あたりからが、体感的にはヤバい風速といえそうです。

そして、前出のとおり、風速10mのときの最大瞬間風速は15~20mになる可能性もあるので、かなり危険といえるでしょう。

風速10mだとどのくらい寒い?

体感温度は、実際の気温だけでなく、湿度や風の影響を受けて変わります。

湿度が高い日はより暑く感じ、風が強い日は涼しく感じる傾向があります。

特に、風速が1m/s上がるごとに体感温度は約1℃下がるとされています。

そのため、気温が10℃で風速が10m/sの日は、体感温度が実質0℃と感じられることがあります。

この現象をより詳しく理解するためには、風速10m/s時の瞬間の気温や湿度も考慮する必要があります。

例えば、冬の季節に気圧配置が冬型で、気温が5℃、湿度が50%の場合、風速が10m/sに達すると体感温度は約マイナス8.6℃になることが計算で導き出されます。このような条件では、非常に寒く感じられるでしょう。

なお、体感温度については、下記のサイトで自動計算することができます。

⇒https://keisan.casio.jp/exec/system/1257417058

風速10mで洗車するとどうなる?

風速が10m/sに達する日に洗車をするのは避けた方が賢明です。

強風が砂や塵を巻き上げ、これらが水で濡れた車体に付着しやすくなり、洗車によってキレイになるどころか、逆に車体を傷つける可能性があります。

晴れていても風が強い日は、洗車中に使用する洗剤が急速に乾燥し、洗い残しの跡が残りやすくなります。

また、車のボディに付いた砂がスポンジに絡みつき、洗車中に無数の小傷をつける原因にもなります。

風速何メートルから車やバイクの運転は危ない?

風速が10m/sになると、車やバイクの運転には特に注意が必要です。

四輪車の場合、影響は比較的少ないものの、二輪車はその軽量性から横風の影響を受けやすく、運転が不安定になりがちです。

特にバイクは、停車中や低速で走行している時に強風にさらされると、バランスを崩しやすく、これが事故につながることもあります。

また、四輪車であっても平均風速が10m/sを超えると運転は危険とされ、横風などで車が道を横切るような感覚を覚えることがあります。

このような状況では、最大瞬間風速がさらに高くなる可能性も考慮し、運転はできるだけ控えるか、非常に慎重に行うべきです。

風速10mでゴルフは?

ゴルフは自然と直接対峙するスポーツです。

なので、風速10m/sにも及ぶ強風下でプレイする熱心なゴルファーも少なくありません。

また、大会が中止になるのは、非常に悪天候の時、例えばグリーン上でボールが勝手に動き出す、ティからボールが風で飛ばされるなどの状況が生じた場合です。

また、風向が一定しないために公平性が保てない場合も、競技は中止されます。

ゴルフ場は開けた場所が多く、建物の遮蔽が少ないため、都市部よりも風が強く感じることが多いです。

実際にプレイする際には、予報された風速よりも強い風が吹くことを想定し、その影響を計算に入れる必要があるので、風速が強い日のプレイではクラブ選択や戦略を緻密に計画することが求められます。

風速10mでキャンプ、バーベキュー、焚き火は?

風速が5m/sを超える場合、キャンプやバーベキュー、焚き火を中止することをオススメめします。

多くのキャンプ場では、風速5m/sの風が吹くことは一般的ですが、これを超えると多くの安全上の問題が発生します。

そして、風速が10m/sに達すると、より強い突風が発生する可能性があり、テントの布が激しくバタついたり、テントポールが破損するほどの力を持つこともあります。

このような状態では、テントの中の環境が不安定になり、他のキャンパーとのコミュニケーションも困難になることがあります。

さらに、風速10m/sでは焚き火を安全に行うことが困難になります。

強風は火の粉を広範囲に散らすため、周囲への火災リスクを著しく高めます。

バーベキューや屋外での食事についても、食材や調理器具が風に飛ばされる危険があるため、これらの活動も避けた方が良いでしょう。

アウトドアでの食事や活動を計画する際は、事前に天気予報を確認し、予測される風速に基づいて焚き火を避け、屋内での食事や代替アクティビティを検討することが重要です。

風速が予想以上に強まる場合、不十分な準備での焚き火は重大な事故を引き起こす可能性があります。

特に、強風によりテントが損傷する事故が発生することがあるため、風速を常にチェックし、適切な対策を講じることがアウトドア安全の鍵となります。

風速10mで釣りは?

釣りに適した風速は5m/sまでとされています。

この風速を超えると、特にPEラインを使用している場合、釣り糸が風に煽られ、釣り具の操作が難しくなります。

軽いルアーや仕掛けを使用する際には、風に流されて狙った場所に正確に到達するのが一層困難になり、効率的な釣りができなくなります。

そして、風速が10m/sに達すると、釣りは非常に危険で、基本的には中止レベルです。

この風速で海辺に出ること自体が危険であり、可能な限り避けるべきです。

強風は転倒や落水の危険を増し、釣り具が飛ばされたり、ラインが絡まったりするリスクが高まります。

また、強風下での釣りは、キャストの正確性が低下し、微妙なアタリを感じ取るのが難しくなるため、釣りの楽しみが大幅に損なわれます。

どうしても釣りを行いたい場合は、風裏の場所や他の風の影響を受けにくい釣り場へ移動することが考えられます。

風裏の場所では風の影響を受けずに釣りを行うことが可能ですが、それでも完全な安全は保証されません。

常に天気予報をチェックし、風速やその他の環境条件を考慮した上で釣りを行うのがオススメです。

風速10m/sでの釣りは、安全に最大限の注意を払いながら行うか、より条件が良くなるのを待つか、他の日に計画を延期することが賢明です。

風速10mで洗濯物は?

風速が10m/sに達すると、非常に強い風が吹いており、外での洗濯物干しは非常に危険です。

この風速では、洗濯物は帆のように風を受け、物干し竿にかかる負担が増大し、竿が倒れるリスクがあります。

風がこのほど強いと、物干し竿自体が揺れ始め、時には洗濯物と共に物干し台から滑り落ちる可能性があります。

特に風速がさらに上がると、物干し竿が大きくずれることもあり、最悪の場合、台から完全に外れてしまうことも考えられます。

このような状況を避けるため、強風が予想される日は洗濯物を屋外に干すのは避け、室内で干すことをお勧めします。

室内干しならば、洗濯物が風で飛ばされる心配はなく、安全に乾燥させることができます。

安全性を考慮して、風速10m/s以上での洗濯物の取り扱いには特に注意が必要です。

屋外での干しは控え、風の影響を受けにくい室内での干し方を選ぶことで、洗濯物を安全に保護し、無事に乾燥させることが可能になります。

まとめ

風速10mの影響はかなり大きく、最大瞬間風速は15~20mになる可能性もあります。

この風速20m/sは、暴風警報の発令基準となっており、これは大規模な災害が発生する可能性があることを意味します。

つまり、風速10mの日は、瞬間的に暴風警報と同じ風が吹くことを意識して置かねばなりません。

ディズニーリゾートでも、風速10m/sを基準にして野外アクティビティを中止しています。

なので、多くの競技やイベントは安全を考慮して中止になることが一般的だといえるでしょう。

特にアウトドア活動を行う際は、常に最新の天候情報を確認し、安全対策を徹底することが重要です。

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