天気予報で気温や降水確率と共に報じられるのが「風速」です。
しかし、風速が3mや10mと伝えられても、その実感はなかなか湧かないものです。
今回は、風速9mの実際の体感強さと、それが自転車や洗濯物にどのように影響するかについて詳しく解説します。
風速9m/sの体感とは? その意味を解明!
天気予報でよく耳にする「風速9m」は正確には「風速9m/s」と表記されます。
「m/s」はメートル毎秒を意味し、「s」は秒を表します。
これは、空気が1秒間にどれだけ移動するかを示す単位です。
風速9m/sというと、1秒間に9メートルの空気が移動することを示します。
この速度を時速に換算すると、以下の計算になります。
9m × 60秒 × 60分 = 32,400m
これは時速で約32.4kmとなります。
一般的な道路を走る車が発する風の強さとほぼ同じで、風速9mはそのような速さで風が吹くことを意味しています。
風の強さを示すビューフォート風力階級とは?
ビューフォート風力階級は、風の強さを階級ごとに分類し、その具体的な影響を示した表です。
この階級はアウトドア活動や日常生活における風の影響を理解するのに役立ちます。
具体的な階級と風速、その影響は以下の表のようになります。
風力階級 | 風速 (m/s) | 地上での感じ方 |
---|---|---|
4 | 5.5~7.9 | 砂ぼこりが立ち、紙片が舞い上がる、小枝が揺れる |
5 | 8.0~10.7 | 灌木が揺れ始め、水面に波頭が現れる |
6 | 10.8~13.8 | 大きな枝が動き、電線が鳴り、傘の使用が難しくなる |
この表を見ると、風速9m(風力階級5)は、灌木が揺れ、小さな水面に波が立つ程度の風の強さです。
これにより、陸上では低い樹木の葉が揺れ、海上では水面が波打つ程度の風力があることがわかります。
風速9mで自転車に乗るとどうなる?
風速9mはどの程度の影響があるのでしょうか?
風速6mで自転車に乗ると、ペダルをこぐのが少し重たく感じ始めます。
風速が8~9mに達すると、向かい風の場合、速度が明らかに落ち、かなりの体力を消耗します。
また、横風の影響も無視できません。
横からの突風は、自転車が転倒する原因になったり、思わぬ方向に押し出される危険も伴います。
風速9mの日は洗濯物を外に干すべきではない?
風速がどれくらいで洗濯物を外に干すかは重要な判断基準です。
一般的に風速4mがその基準とされています。風速が3mの場合、軽いビニール袋が飛ばされることがあり、4mを超えると軽い洗濯物が持ち去られる恐れがあります。
風に強い洗濯バサミやハンガーを使用することで、ある程度の強風には対応可能ですが、風速7~8mがその限界です。
なので、風速9mでは洗濯物を外に干すことはオススメできません。
風速9mの日に外出する際の注意点
風速が10mを超えると、歩行が困難になり、傘をさすことも難しくなります。
また、風速が15mを超えると、直面して歩くのが非常に困難で、転倒する人も出てきます。
傘が裏返ることも珍しくありません。
なので、高所で作業する大工さんなどは、この風速で既に危険を感じることでしょう。
以上を考えると、風速9mでは外出自体を控える必要はありませんが、特に注意が必要な状況と言えます。
まとめ
風速9mと聞いてもその実感はなかなか湧きにくいものです。
しかし、この風速が日常生活に及ぼす影響は意外と大きいです。自転車を使用する際には、風速9mでは向かい風や横風によって大幅なスピードダウンや安定性の低下が生じ、非常に体力を消耗します。
また、洗濯物を外に干す際には、風速9mでは洗濯物が飛ばされやすく、安全のためには避けた方が良いでしょう。
外出する際には、風速9m自体は外出を完全に控えるほどではありませんが、歩行が困難になることもあるため、注意が必要です。
風の強さを適切に理解し、それに応じた対策を講じることで、安全かつ快適に過ごしましょう。