スポンサーリンク

夾竹桃（キョウトウチク）を小学校や公園になぜ植える？その理由とは？

草花
2024.04.16
スポンサーリンク

夾竹桃（キョウチクトウ）は美しい花を持つ一方で、強い毒も持っています。

そんな夾竹桃ですが、小学校や公園などで広く植えられています。

猛毒があるのにナゼなのでしょうか？

そこで、ここでは、夾竹桃が小学校や公園などに植えられる理由をまとめました。

夾竹桃（キョウチクトウ）を植える５つの理由

夾竹桃は、美しい花だけでなく、様々なメリットがあるため、多くの場所で植えられています。

というのも、キョウチクトウは、見た目の美しさだけではなく、環境の改善や生態系の保護にも貢献しているからです。

１．子どもたちを害虫から守るため

夾竹桃の毒は、特定の害虫を遠ざける効果があります。

蚊やハエなどの害虫は、この植物の強い香りが苦手で近寄りにくいです。

そのため、公園や学校の周辺に夾竹桃を植えることで、子どもたちが害虫に刺されるリスクを減らし、害虫が原因の病気の拡散も防ぐ目的があるのです。

２．復興の象徴として

夾竹桃は、特定の地域で自然災害や戦争の後の復興の象徴として植えられています。

例えば、戦後の広島や沖縄で最初に生えた植物が夾竹桃だったことがあります。

この植物の強い生命力は、困難を乗り越える希望の象徴として、人々に勇気を与えています。

夾竹桃のこのような象徴的な意味は、地域社会にとって大きな価値があります。

３．大気の浄化効果があるから

夾竹桃は、空気中の有害物質を吸収する特性を持っています。

特に、都市部での排気ガスなどによる汚染が深刻な問題となっている中、夾竹桃がこれらの有害物質を取り込み、空気を清浄化する役割を果たしています。

これにより、都市環境の改善に一役買っており、温暖化防止にも寄与する緑化効果が期待されます。

４．誤食のリスクが低いから

夾竹桃は毒を持つことで知られていますが、その外見や味に魅力を感じる要素が少なく、人々が誤って食べる可能性は低いです。

特に、その苦味が強いため、公共の場所に植える際の安全性が高まります。

これが、公園や学校など公共施設に適している理由の一つです。

５．街路樹としての適性を持つから

夾竹桃は耐久性があり、少ない手入れで美しい花を咲かせることができるため、街路樹としての条件を満たしています。

さらに、病害虫に強く、都市部の過酷な環境でもよく成長するため、都市の美観を向上させるのに貢献しています。

このような特性から、都市計画での採用が進んでおり、多くの都市で見ることができます。

夾竹桃の植える場所を慎重に選ぶ動きが広がる

ですが、近年、夾竹桃の毒性が問題視され、一部地域で植えるのを控える傾向が見られています。

特に子供やペットがいる場所では、その安全性が非常に重視されています。

公園や学校、住宅地など、日常的に人が集まる場所での植栽には、より慎重な対応が求められており、安全対策として植物の周囲に警告表示を設けるなどの方法が取られています。

夾竹桃に含まれる毒とその影響

夾竹桃には葉、茎、花に毒が含まれており、特にその毒素「オレアンドリン」は心臓に影響を及ぼす強力なものです。

この植物を誤って摂取すると、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などの症状が出ることがあり、重篤な場合は命にかかわることもあります。

この毒性は、自然界で夾竹桃が害虫や動物から自身を守るための防御機構ですが、人間にとっては大きな健康リスクを伴います。

そのため、夾竹桃を植える際には、子供やペットのいる場所には特に注意し、適切な警告表示と保護措置を講じることが重要です。

まとめ

夾竹桃は、その美しい花だけでなく、害虫防止や大気浄化、復興の象徴としても価値があります。

しかし、毒性を持つため、植える際にはその場所の安全性を十分に考慮する必要があります。

夾竹桃の多面性を理解し、適切に扱うことで、私たちの生活環境を豊かにしながらリスクを最小限に抑えることができます。

植える際には、その毒性に対する適切な管理と情報の共有が不可欠で、これにより、安全かつ効果的に夾竹桃を活用するようにしましょう。

関連記事はこちら
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました