毎月何度も大量の郵便物を送る企業の方々にとって、切手を毎回貼る作業や事務処理は負担になりがちですよね。
そんな時に便利なのが「料金後納郵便」。
このサービスを使えば、切手を貼らずに郵送でき、かつ月単位での一括料金払いが可能になります。
また、同じようなサービスに「後納ポストイン」というサービスもあります。
では、料金後納郵便や後納ポストインは、特に多くの郵便物を頻繁に発送する企業や団体において、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
ここでは、その両面についてまとめました。
料金後納郵便のメリット
料金後納郵便のメリットは次のとおりです。
1. 経理作業の効率化
– 多量の郵便物に伴う経費処理が煩雑になる問題を解消。
– 切手やはがきの在庫管理の手間を削減。
– 郵便物のたびに経費申請や領収書提出の必要がなくなる。
2. 発送作業の効率化
– 切手を貼る作業や郵便物の計量が不要に。
– 「料金後納郵便」ラベル付き封筒に入れて投函するだけで完了。
– 郵便局での計量や料金支払いの手間が省ける。
3. 経費削減
– 月間割引制度により、大量発送時には10%以上の割引が適用。
– 月に5,000通以上の場合は15%、10,000通以上では20%割引。
料金後納郵便のデメリット
料金後納郵便のデメリットは次のとおりです。
1. 少量の発送には不向き
– 毎月50通以上の発送が条件。
– 一時的に大量発送がある場合でも、常時利用しないと対象外。
2. 事前承認が必要
– 利用開始には郵便局の事前承認が必要。
– 承認を受けるまでに時間がかかることも。
3. 担保の提供が求められる場合あり
– 申請時に担保が求められることがある。
– 1か月の概算額の2倍以上の現金または有価証券が必要になる場合も。
このように、料金後納郵便は、大量の郵便物を送る際に非常に便利なサービスですが、利用条件や事前準備に注意が必要です。
事務処理の効率化や経費削減のメリットを享受するためには、事前の準備と適切な管理が求められます。
ですが、大量郵送が日常の企業や団体にとって、このサービスは大きな助けとなることでしょう。
料金後納郵便の申込み手順
料金後納郵便を申し込むには、集配業務を担う近くの郵便局へ行くのが一番です。
窓口で料金後納郵便の利用希望を伝えると、必要な申請書類が手渡されます。
これに記入し、料金後納用のマークをプリントアウトしたものと、担保となる銀行口座情報、印鑑を用意して提出します。
さらに、郵便ポストに直接投函できる「後納ポストイン」サービスもあり、これも無料で申し込むことができます。
大量郵送に!「後納ポストイン」サービスの使い方とその条件
毎月多くの郵便物を発送する企業や自治体にとって、切手を一通一通に貼る作業は大変な労力です。
そこで活用したいのが「後納ポストイン」というサービス。
これは日本郵便が提供する郵便事業の一部で、郵便物を特定のポストに投函し、後払いで料金を支払う方法です。
特に、月に数十通もの文書や手紙を送る企業にとって、このサービスは非常に便利です。
後納ポストインの手続き方法と仕組み
後納ポストインを利用するためには、まず最寄りの集配業務を行う郵便局で手続きが必要です。
料金後納の登録を申し込み、必要書類を提出することで利用が可能になります。
提出時には、料金後納マークがプリントアウトされたものと、担保となる銀行口座情報、印鑑が必要です。
また、郵便ポストに直接投函するための「後納ポストイン」サービスもあり、これも手数料無料で利用できます。
後納ポストインの利用条件
後納ポストインを利用するにはいくつか条件があります。
1. 毎月50通以上の郵便物を送ること
ゆうメールやゆうパケットは除外、国際小包は10個以上、EMSは4個以上が後納の対象。
2. 一ヶ月間に送る郵便物の料金の約2倍の担保を提供すること
担保には現金、特定の有価証券、保証などがあり、支払いは翌月末日までに振込で行います。
後納ポストインのメリットとデメリット
後納ポストインは多くの郵便物を扱う企業にとって便利なサービスですが、メリットとデメリットを見てみましょう。
● 切手を一通ごとに貼る必要がなく、事務作業が効率化
● 支払いの簡素化で経費削減につながる
● 月額割引制度の利用可能
● 近くのポストから投函できるため、郵便局への行き来が不要
● 利用できる郵便物の種類や数量に制限あり
● 専用ケースの容量に合わせた投函が必要
● 投函可能なポストが限定されている
● 通常の集荷サービスと比較してサービスレベルに差があることも
後納ポストインを利用する際は、対象となる郵便物や投函方法などのデメリットも考慮し、適切な利用が求められます。
まとめ
料金後納郵便の申込みは、集配業務を行う郵便局の窓口ですぐに行えます。
毎月50通以上の郵便物を発送する方にとっては、手続きが簡単で非常に便利なサービスです。
また、郵便ポストに直接投函できる「後納ポストイン」サービスもあります。
大量郵送が日常の方は、ぜひこの方法を試してみてください。