花桃(ハナモモ)の鮮やかな色彩とその果実は多くの人々を魅了します。
そのため、多くの方が自分の庭に花桃を植えたいと考えるでしょう。
しかし、花桃は昔から庭に植えてはいけないと言われる理由があるのです。
この記事では、庭に花桃を植えてはいけないと言われる理由と、そのメリットについても詳しく解説します。
庭に花桃を植えてはいけないと言われる7つの理由
庭に花桃を植えるべきではない理由として以下の7つが挙げられます。
1.食べられない果実
花桃の果実は「桃」と名が付くものの、食用としては適していません。
これは、花桃が主に観賞用として改良されている品種であるためです。
果実は食べても美味しくなく、シロップ漬けやジャムにしても味はいまいちです。
なので、花桃の果実を楽しみにしていると、がっかりすることが多いです。
2.虫の発生
花桃はカイガラムシやアブラムシなど、虫が発生しやすい植物です。
これらの虫は大量に発生することがあり、庭木が虫で覆われると見た目が悪くなります。
特にカイガラムシは発生すると駆除が困難ですから、虫が苦手な人にとっては、大きな悩みの種になるでしょう。
3.病気の感染率
花桃は灰星病や縮葉病、せん孔細菌病など、様々な病気に感染しやすい性質を持っています。
これらの病気は適切な予防措置と管理が求められます。
例えば、灰星病は葉に灰色の斑点が現れ、重症化すると葉が枯れ落ちる可能性があります。
これを防ぐためには、定期的な薬剤散布や感染した葉の除去をするしかありません。
また、これらの病気は高湿度で発生しやすいため、水やりと通風の管理が重要となります。
4.周囲の植物への影響
花桃の根は青酸を生成することがあり、これが周囲の植物の成長を阻害することがあります。
特に、庭に植えてある他の若い苗木や敏感な植物は影響を受けやすいため、花桃を植える際は他の植物との適切な間隔を保ち、根が広がるスペースを確保することが推奨されます。
5.定期的な剪定
花桃は、美しく健康的に育てるために定期的な剪定が必須です。
ですが、剪定は手間がかかり、面倒に感じることもあります。
また、手入れを怠ると、植物の見た目も悪くなってきます。
6.落ち葉の処理
花桃は秋になると多くの落ち葉を落とします。
これらの落ち葉を定期的に掃除する必要があります。
なので、掃除が苦手な人には負担となるかもしれません。
ただし、花桃の落ち葉が敷き詰められた庭は、独特の風情があり美しい光景を提供します。
7.風水的な注意が必要
風水では、花桃を植える方向が家庭の運気に影響を与えるとされています。
間違った方向に植えると、家庭内不和や健康問題を引き起こすと言われています。
特に西や北に植えると不運を招く可能性があるため、花桃を植える位置は慎重に選ぶべきです。
なので、自宅の風水を重視する場合は、専門家の意見を参考にすると良いでしょう。
以上の理由から、花桃を庭に植える際には、これらの点を考慮することが重要です。
それでも花桃の美しさを庭で楽しみたい場合は、これらのデメリットを理解した上で植えることをお勧めします。
庭に花桃を植える3つのメリット
花桃は手入れが必要ですが、その美しい花が庭にもたらす利点は計り知れません。
ここでは花桃が庭にもたらす3つの主なメリットを紹介します。
1.春らしい色彩
庭に植えた花桃は春になると、鮮やかなピンクや白の花を咲かせます。
これらの色鮮やかな花々は、春の到来を告げ、庭を明るく彩ります。
また、家の特徴や庭の焦点となるため、その存在感は非常に大きいです。
庭のシンボルツリーとしても見栄えが良く、毎日の変化を楽しむことができます。
2.幸運を呼ぶ樹木
花桃は古くから幸運を呼ぶ木とされています。
なので、風水的な方角を意識しながら、庭のオススメの位置に花桃を植えることで、良いことが起こるかもしれません。
そうすれば、花桃の木があることで気分が向上し、より幸せな日々を過ごすことができるでしょう。
3.穏やかな香りで心を癒やす
花桃の花はジャスミンに似た甘く控えめな香りを放ちます。
この香りは庭に穏やかな雰囲気をもたらし、遠くからでもその香りを楽しむことができます。
なので、花桃は花の視覚的な美しさと香りで、庭がさらに魅力的な空間に変わります。
まとめ
花桃は虫に弱い点や手入れの手間があるものの、その美しさは他の植物と比較しても際立っています。
また、中国では花桃は、古くから幸運を呼ぶ木とされ、その花言葉には「魅力的」「優雅」「無敵」といったポジティブな意味が込められています。
だから花桃の花から放たれる鮮やかな白やピンクの色は、見る者の心を癒やしてくれるのでしょう。
花桃のデメリットを理解しながら自宅の庭に植えることは、庭を素敵に演出する一助となるに違いアリません。