「降水量10mm」と天気予報で聞いたとき、あなたはどのくらいの雨を想像するでしょうか?
一般的に、降水量10mmは「やや強い雨」とされ、まるで雨がザーザーと降っているような音がします。
とはいえ、それだけでは少し情報不足でイメージしづらいですよね。
そこで、ここでは、降水量10mmの雨の具体的な様子を解説し、この基準から他の降水量、例えば5mmや20mm、50mm、100mmを比較して理解しやすくします。
結論を先にいうと、降水量10mmの雨は、傘をさしていても濡れる可能性があるほどの雨で、特に重要な用事がなければ外出を避けたくなる雨量です。
さらに、この程度の雨量では、気象警報が発令されることもありますので、その強さには注意が必要です。
降水量10mmの雨とは?
降水量10mmは、次の4つのような感じです。
1.屋内でも聞こえる雨の音
降水量10mmの雨は、屋内にいてもその音がはっきりと聞こえます。
屋根や窓に雨が当たる音が、その雨の強さを物語るのです。
外に出れば、地面から跳ね返る雨水が足元を濡らすため、その降りは間違いなく「やや強い」と感じられます。
このように、降水量10mmの雨はかなりの大雨と感じることが多く、自然と外出を控えるようになります。
また、強く降り続く雨には、一刻も早く止んでほしいと願う心理的な抵抗感も生じます。
2.道路に水溜りができる
降水量10mmだと、まず道路の窪んだ場所にはスグに水溜りができます。
なので、歩いていると靴の大部分が濡れる可能性がありますし、道路に溜まった水は車が通るたびに跳ね上がります。
なお、地面が水を吸い込みやすい土などであっても、翌日まで乾かないことも多いです。
ですから、降水量10mmの雨が運動会の前日に降った場合、イベントが中止になる可能性が高くなります。
屋外でのスポーツやイベントも、使用予定のグラウンドが使えなくなると思っておいた方が良いでしょう。
3.周囲の状況が把握しづらい
降水量10mmの雨は、その強さから雨音がひっきりなしに聞こえますから、車や自転車の接近に注意が必要です。
というのも、雨の音に気を取られがちで、周囲の状況を見失いがちになり、接触事故のリスクが高まりるからです。
屋外では声が聞き取りにくくなるため、コミュニケーションも困難になります。
この降水量では実際に何かしらの被害が出始める可能性がありますが、まだ注意報が発令される20mmには至っていないため、警戒は必要ですがまだ少し余裕はあります。
それでも天気が更に悪化する可能性があるため、油断せず、できるだけ屋内に留まるのが安全です。
4.地面からの跳ね返り
降水量が10mmに達すると足元に水溜りがスグできるようになり、この水溜りから跳ね返った水が足元や靴の中を濡らすことがあります。
隣の建物に移動するだけでも、足元が濡れたり体が濡れる確率が高くなります。
このため、外出時には長靴や撥水性のある靴を履くこと、汚れても良い服装を選ぶことが推奨されます。
降水量10mmの雨だとどんな被害が考えられる?
降水量10mmの雨は、外出する際には間違いなく傘が必要な程度の雨です。
この数字を聞くと、そこまで大きな量には感じないかもしれませんが、油断は禁物です。
この雨量では、普通の声では聞き取りにくくなり、大声で話す必要が出てくることがあります。
それにより、周囲の小さな音が聞こえにくくなり、状況判断が難しくなることがあります。
ガーデニングを楽しんでいる方にとっては、この程度の雨なら大きな心配は不要です。
しかし、スマートフォンのような電子機器には注意が必要です。
防水処理が施されていない場合、濡れてしまうと故障のリスクがあるので、外出時にはスマートフォンを防水ケースに入れるなどの対策が賢明です。
もし長雨が続くような場合、水が溜まりやすい場所や狭いスペースの水はけには特に注意が必要です。
日頃から水はけの良い環境を整えておくと、浸水のリスクを減らすことができます。
プランターや水に弱い植物は、安全を考えて屋内に移動させた方が良いでしょう。
降水量10mmが実際に人や物に与える影響まとめ
降水量10mmの雨が実際に与える影響についてまとめました。
- 傘だけでは不十分で、足元を保護する防水の靴が必要になります。
- 雨が跳ね返ったり、風で横から降る雨が体を濡らします。
- 水溜りに足を踏み入れると、衣類の裾などに水が跳ねてしまいます。
- 車が通過する際にも水が跳ねるため、服が濡れる恐れがあります。
- 雨の音で周囲の状況が把握しにくく、車の接近に気付きにくいです。
- 紙製のものは濡れてシミになりやすいです。
- 買い物袋に隙間から雨が入り、中の物が濡れることがあります。
- 短時間の降水では、被害は限定的です。
- 主に歩行者が濡れて困ることが多いです。
- 洗濯物が濡れ、洗い直しになることがあります。
降水量10mmの雨で注意すること
降水量10mmの雨が予報された場合、特に子供には外出を控えさせ、大人もできるだけ外出を避けるのが最適です。
被害の程度は人によって異なり、一部の人には大したことないと感じるかもしれませんが、他の人には深刻な影響を与えることがあります。
風がなければ傘を使えば上半身は濡れずに済みますが足元は別で、10mmだからといって油断は禁物です。
- 傘をささずに長時間外出すると、全身が濡れて風邪を引く恐れがあります。
- 水に濡れてはいけないものは屋内に退避させたり、防水カバーをしておく必要があります。
- 雨による地面のシミが残ることがあります。
- 靴が濡れると、路面の感触が変わり足元が不快になることがあります。
- 不安定な場所では滑りやすくなり危険が増します。
- 風や車の通過で水溜りの水が跳ね、さらに濡れる可能性があります。
- 車や自転車との接触事故のリスクも増えます。
- 屋内にいない限り、濡れることは避けられません。
降水量10mmの雨の対策
降水量10mmの雨は、特に小さな子どもにとっては体を冷やしやすく、風邪を引くリスクも高まります。
このため、外出時には交通機関を利用するなどの対策が重要です。
また、雨具をしっかりと用意しておくことも大切です。
大人も長時間の外出は油断できず、十分な準備が必要です。
1. 交通機関を活用する
降水量が10mmの場合、自転車での通勤や通学は避けた方が無難です。
自転車では傘をさすことができず、水溜りを跳ね上げてしまう可能性があります。
これは他の通行人に迷惑をかける行為ですので、交通機関の利用が推奨されます。
2. 自動車のドライバーへの注意喚起
降水量10mmでは、自動車のドライバーも注意が必要です。
特に歩行者の接近には警戒し、歩行者が近くにいる場合は速度を落とし、水跳ねや接触事故を防ぐよう努めましょう。
雨が降ると視界が悪くなるため、特に慎重な運転が求められます。
3. 雨の状況に応じた対策
降水量が10mmといえども、その強さには地域差があります。
雨の状況に合わせて、傘だけで十分か、レインコートも必要かを判断することが大切です。
また、洗濯物やガーデニングの植物など、雨に弱いものは早めに室内にしまうなど、事前の対策が重要です。
間に合わない場合は、カバーをかけるだけでも状況を改善できます。
降水量10mmの雨が予想される場合、これらの対策を早めに行うことで、被害を最小限に抑えることができます。
降水量10mmの際に必要なグッズ
降水量10mmと予報されても、実際にその量の雨が降るとは限らないため、場所によってはそれ以上やそれ以下の量が観測されることもあります。
そのため、その時々の雨の状況に応じて必要なグッズを準備することが重要です。
特に地形によっては降水量10mmの雨でも避難が必要になる場合があります。
そんな時に備えて、避難用のグッズを一つにまとめた防災リュックを用意しておくと、いざという時に役立ちます。
1. 傘
降水量10mmの雨であれば、風がなければ傘だけで上半身はほぼ守ることができます。
空を見上げれば雨粒が見えるほどですから、視覚的にも強く降っていることが確認できます。
外出する際には、傘は必ず持って出かけましょう。
2. 長靴
降水量10mmでは、地面からの跳ね返りで足元が濡れやすくなります。
そのため、長靴があれば、ズボンの裾が濡れるのを防ぐことができます。
見た目が少し格好悪く感じるかもしれませんが、雨の日の外出には長靴がとても便利です。
傘と長靴の組み合わせで、雨による被害を大きく減らすことができます。
さらに、できればボトムスも撥水性のあるものを選ぶと、より安心です。
3. シューズカバー
降水量10mmの雨では、防水機能がない普通のスニーカーや革靴を履いている場合、シューズカバーが非常に役立ちます。
特に革靴を履いている場合、雨によるシミが残る恐れがありますので、予めシューズカバーを準備しておくと安心です。
撥水加工がされていない本革製の靴は、なるべく避けた方が賢明です。
4. レインカバー
降水量10mmの雨の日にベビーカーを使用する場合や、自転車に乗る場合は、レインカバーが必要になります。
可能な限り外出は控えるのが無難ですが、避けられない場合は、十分な装備を整えて外出することが大切です。
5. タオル・ハンカチ
急な雨で降水量10mmの雨が降り始めた場合、時には雨具を準備する間もなく濡れてしまうことがあります。
そのような状況に備えて、タオルやハンカチを持っていると、すぐに体を拭くことができて便利です。
6. レインコート
降水量10mmの雨では、上からも下からも水が跳ねて体を濡らすことが多くなります。
強い風が加わると、衣服が濡れるリスクはさらに高まります。
そのため、レインコートの着用は必須です。
硬い路面では地面から跳ねた水が粒状に見えることがあり、動いているかのように見えることも。
降水量が10mmを超える場合はもちろん、それ以下の雨であってもレインコートの着用をおすすめします。
まとめ
降水量10mmの雨がどのようなものか、予想される被害と対策の情報が役立てば幸いです。
降水量10mmの予報が出ると、ザーザーと雨の音が聞こえ、やがて路面が完全に濡れてしまいます。
5mm以上の雨量で既に結構な雨と感じますが、10mmはまだ注意報が出る20mmの半分ですが油断できない降水量です。
10mmの雨では、水溜りができて足元が濡れ、路面の跳ね返りで衣服の裾も濡れます。
予想される主な被害としては、雨音により車や自転車の接近が気付かれにくく、路面の水が走行によって跳ねて更に濡れることがあります。
特に自転車はエンジン音がしないため、気付かれずに接近することが多いですから、雨の日の自転車利用は避けるべきです。
革靴は雨でシミになりやすいため、長靴への履き替えやシューズカバーを使用することが推奨されます。
傘と長靴、レインコートを組み合わせることで、降水量10mmの雨でも快適に外出が可能です。
しかし、たとえ隣の建物への移動であっても、油断せずに傘と長靴の着用がおすすめです。
また、この降水量で急に雨が強まると、洗濯物の取り込みが間に合わずに困ることがあるため、注意が必要です。
プランターや水に弱い植物も、雨から守るためにカバーを掛けるか屋内に退避させると良いでしょう。
このように、降水量10mmの雨に対する適切な対策を理解し、準備しておくことが大切です。
それによって、どの程度の雨であっても、安心して行動することができるようになります。