屋外スポーツイベントにとって、雨は避けられない要素です。
そして、雨が降ると競技が困難になるため、時には中止も考えなければなりません。
ですが、雨の量は日によって異なります。
なので、天気予報で「1時間に◯mmの雨」と言ったとき、それがどれくらいの量で、どのような影響があるのかを理解することが重要になります。
そこで、ここでは、特に降水量3mmの雨がどれほどの量であり、スポーツイベントにどのような影響を与えるのかをまとめました。
降水量3mmとはどのくらい？
降水量は、天気予報の数字を具体的にイメージするのに役立ちます。
まずは、どのような雨量が降水量1mmから4mmに相当するのかを段階的に説明します。
1. 降水量1mmとは？
降水量とは、特定の場所で計測器にたまった水の深さを示します。
1mmの降水量は、1平方メートルの面積に1mmの高さの水が積もることを意味し、これは約1リットルの水量です。
想像すると、傘の下で1時間に1リットルの雨が降ると考えるとわかりやすいです。
1mmの雨は霧雨に近く、短時間なら傘なしでも大丈夫です。
2. 降水量2mmとは？
降水量が2mmになると、明確に雨を感じる量になります。
「ポツポツ」という表現がぴったりです。
外歩きに長靴は必要ありませんが、もし長時間外にいる場合は傘が欲しくなります。
しかし、短時間なら我慢できる程度です。
3. 降水量3mmとは？
降水量3mmはしっかりとした雨が降っている状態で、「本降り」と表現されます。
地面からの水はねもあり、屋外での活動では傘やレインコートが必須になります。
スポーツイベントでは、このくらいの雨だとプレイの質に影響が出る可能性があります。
4. 降水量4mmとは？
4mmを超えると、急なゲリラ豪雨のような雨が降ります。
このレベルの雨では、屋外での活動は適さず、雨宿りを考えるほどです。
5. さらに大きな降水量の表
| 降水量 (mm) | 雨の強さ | 影響 |
|---|---|---|
| 5mm | 強い雨 | 外出を避けたくなる程度 |
| 7mm | かなりの雨量 | 傘を使用しても服や持ち物が濡れる |
| 10mm | 激しい土砂降り | 屋外活動は非常に困難 |
| 20mm | 豪雨 | 車のワイパーを最速にしても視界が悪くなる |
| 50mm以上 | 非常に強い雨 | ワイパーが役立たず、外出はほぼ不可能 |
以上の情報は、スポーツイベントなどの屋外活動の計画において非常に重要な参考になります。
降水量3mmがスポーツに与える影響
降水量3mmという「本降り」の雨がどのように様々なスポーツに影響を及ぼすかについて詳しく見ていきましょう。
1. 野球
降水量3mmの雨は、野球にとって微妙な境界線に位置します。
プロ野球では、グラウンドのコンディションが許容範囲内であれば、降水量2mmまでは試合が続行されることが多いです。
一方、降水量5mmでは試合が中止されることが一般的です。
つまり、降水量3mmでは、グラウンドの状態により試合が続行されることもありますが、微妙な判断が求められる状況です。
短時間の雨であれば試合が行われることが多いですが、長時間にわたって降り続ける場合は中止になる可能性が高まります。
プレイ中は、地面が濡れているためゴロのバウンドが少なくなり、捕球が難しくなることに注意が必要です。
過去には、試合中にボールが泥に埋まり見つからなくなったこともあります。
このような状況では、試合を中断すべきでしょう。
2. サッカー
サッカーは、雨が降っても比較的影響を受けにくく、通常は続行されます。
これはフィールドが雨による影響を受けにくいからです。
実際、プロサッカーでは雷を伴う悪天候や台風以外では、雨で試合が中止になることはほとんどありません。
しかし、濡れたフィールドではボールの転がり方が変わるため、選手は雨天時のプレーに慣れておく必要があります。
3. ゴルフ
ゴルフは自然環境の影響を直接受けるスポーツで、雨はスコアに大きな影響を与えることがあります。
降水量2mm以下では通常通りプレーが続行されますが、3mmの雨が降る場合でも、適切なレインウェアを着用すればプレーを続けることが可能です。
中止となるのは降水量が5mmに達した場合です。
雨の日は特に距離感の見極めが難しくなるため、初心者にとっては挑戦的かもしれません。
一方でプロゴルファーの場合は、豪雨や雷雨でなければ試合が中止になることは少なく、雨中でのプレーが求められることもあります。
4. 陸上競技
陸上競技では、台風や豪雨を除いて、競技が中止になることは比較的少ないです。
特にトラック種目は、降水量3mmであってもほとんどの場合に競技が行われます。
これはトラックがオールウェザー仕様で雨天でも使用可能なためです。
しかし、雨の中での競技は体の熱が奪われるため、パフォーマンスの低下に繋がる可能性があります。
また、投てき種目や棒高跳びでは、持ち物が滑りやすくなることから、安全を考慮して競技が中断または中止されることもあります。
5. マラソン
マラソン大会では、降水量4mm以上で競技が中止されることが多いですが、3mmでは通常は決行されます。
ただし、降水量3mmでも路面に水たまりができ、ランナーの走行に影響を与えることがあります。
また、気化熱の影響で体が冷えることもあるため、適切なレインギアの着用が推奨されます。
6. 山のスポーツ
アウトドアスポーツ、特に山での活動は、降水量2mmでも視界が悪くなり、滑りやすい環境になるため、非常に危険です。
トレッキングや登山のような活動は、転倒や低体温症のリスクが増すため、雨天時には中止を決定することが必要です。
7. 運動会
屋外でのイベント、特に学校の運動会は、降水量3mmを中止の基準とすることが一般的です。
もし雨が続けば、土のグラウンドは泥濘に変わり、事故のリスクが高まります。
決行される場合は、参加者の安全を最優先に考慮する必要があります。
まとめ
降水量3mmの雨は、多くのスポーツで競技が続行されることがありますが、種目によっては中止されることもあります。
雨天時の練習が重要であり、特に体温の管理には注意が必要です。
雨が降るとパフォーマンスが低下しやすく、体調不良を招くこともあるため、適切なウェアで冷え対策を行うことをオススメします。
