みかんや柿、マンゴーに人参、かぼちゃまで…これらはみんなオレンジ色ですが、それぞれに異なる色合いがありますよね。
そんな、バリエーショが豊富なオレンジ色を描いてみたくなったら、絵の具を混ぜてでオレンジ色を自分で作るのがおすすめです。
オレンジ色は、絵の具の基本的な混ぜ方を覚えておけば、少しの工夫でさまざまなオレンジ色を表現することが可能になります。
そこで、ここでは、絵の具の基本的なオレンジ色の調合方法、色の比率を変えたオレンジ色の作り方、黒や白を加えた変化をもたらす方法を紹介します。
色を混ぜる際のポイントもしっかりと説明するので、読み終える頃には多彩なオレンジ色を自在に操れるようになるでしょう。
オレンジ色の調合方法
赤 + 黄
赤色と黄色の絵の具を等量混ぜれば、オレンジ色が生まれます。
これがオレンジ色の基本的な作り方です。
なお、赤と黄は基本の三原色の一部であり、どんな絵の具セットにも含まれているはずなので大丈夫です。
オレンジ色の調合テクニック
オレンジ色を上手に作るためのテクニックをご紹介します。
1.絵の具を徐々に混ぜ合わせる
絵の具を少しずつ混ぜ合わせていくことが重要です。
等量を一度に加えてもオレンジ色は作れますが、色のバランスを調整する際に無駄が生じることがあります。
少量ずつ混ぜることで、調整がしやすくなります。
2.黄色を基調に赤を加える
絵の具を混ぜる際は、黄色を基本にし、そこに赤を加えていく方法を取りましょう。
通常、薄い色に濃い色を少しずつ加えると、望みの色に調整しやすくなります。
理想のオレンジ色を見つけるまで、黄色に赤を少しずつ足して調整してください。
赤と黄の配合比によるオレンジ色の変化
オレンジ色を作る基本的な配合は「赤色:黄色=1:1」ですが、この比率を変更することで様々なオレンジ色が表現できます。
ここでは、異なる比率で作る二つのオレンジ色を紹介します。
1.みかん色
赤 1:黄 2
赤色と黄色を1:2の比率で混ぜ合わせると、みかんのような鮮やかなオレンジ色が作れます。
この配合では黄色が多めなので、より明るいオレンジ色になります。
2.柿色
赤 2:黄 1
逆に赤色を多くすると、深みのあるオレンジ色、つまり柿色が作れます。
赤色と黄色を2:1の比率で混ぜることで、より暖かみのある色合いが実現します。
これらの違いを活かし、果物の種類によって色味を変えることで、よりリアルな絵を描くことが可能です。
オレンジ色と橙色の微妙な違い
オレンジ色と橙色はよく混同されますが、微妙な違いが存在します。
日本工業規格(JIS)においても、これらは同じカテゴリーに分類されることが多く、16進数カラーチャートでは「#FD7E00」として同一の色として扱われています。
実質的には、英語と日本語での呼称の差と言えるでしょう。
基本のオレンジ色をアレンジして新しい色を作る方法
オレンジ色は単に赤と黄色を混ぜるだけでなく、他の色を加えることでさまざまなニュアンスを生み出すことが可能です。
ここでは、オレンジ色に黒と白を加えて作ることができる2つの色を詳しく解説します。
1.茶色を作る
オレンジ + 黒
オレンジ色に黒色を少しずつ加えることで、茶色に調整することができます。
黒色は強い色なので、過剰に加えるとすぐに暗くなりすぎるため、少量ずつ加えることが重要です。
2.ペールオレンジを作る
オレンジ + 白
オレンジ色に白を混ぜることで、ペールオレンジ、すなわち明るい肌色を作ることが可能です。
この色は特に人物画に適しており、白の量を調整することでさまざまな肌のトーンを表現することができます。
まとめ
この記事では、オレンジ色の絵の具の作り方について説明しました。
基本となるオレンジ色の調合比率は「赤色:黄色=1:1」ですが、この基本比率を変更することや、他の色を加えることによって、多様なオレンジ色を生み出すことができます。
オレンジ色をマスターすることで、さまざまな果物の色を正確に描き分けることが可能になりますし、人物の肌の色を自然に調整する技術も習得できます。
基本のオレンジ色とそのバリエーションを理解し、よりリアルで多彩な絵画を創造する楽しみを深めてください。