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降水量4mmってどれくらい?アウトドアアクティビティにおける雨量の影響

気象
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降水量4mmとは、地面に1時間で4mmの水が溜まる雨量を示します。

この程度の雨が降ると、外出時には長靴や防水シューズが必要です。

また、雨の日は晴れの日に比べて交通事故が約5倍に増加するため、降水量4mmの時は自動車の速度を控えめにし、自転車やバイクの使用は避けることで事故リスクを低減しましょう。

降水量4mmとは?

降水量4mmは、一定時間内に雨が流れずにその場に溜まり、水の深さが4mmになることを意味します。

通常、この雨量は「mm」(ミリメートル)で表され、しばしば「ミリ」と略されます。

1. 降水量4mmの定義

気象庁の天気予報では、降水量は観測時刻の1時間前の雨量を示します。

例えば、午前10時の報告は午前9時から10時までの1時間に降った雨の量です。

この記事では、特に指定がない限り、降水量はこの1時間の雨量を基準に扱います。

降水量4mmとは、その時間内に水深が4mmに達した雨が降ったことを表します。

2. 降水量と降雨量の違い

気象庁が発表する降水量は、雨だけでなく雪やあられといった全ての降水を含みます。

これら固体の降水も溶かして液体に変え、それを基に水深を測定して降水量とします。

一方、降雨量は雨のみを対象とし、1時間に降った雨の水深だけを測定したものです。

3. 降水量4mmの具体的な影響

降水量4mmの雨量を時間別に見ると以下のようになります。

降雨時間1平方メートルあたりの雨量
1分67ml
10分670ml
30分2リットル
1時間4リットル

1平方メートルの地面に1時間で4mmの雨が降った場合、その体積は4リットルになります。

人が1平方メートルの範囲で傘を広げて立っていると考えると、3分でマグカップ1杯分(約200ml)の雨が降ることになります。

気象庁によれば、降水量3mm未満は弱い雨とされていますので、4mmの雨はそれよりも強い雨と言えます。

降水量4mmと日常生活への影響

降水量4mmは、地面に水溜りができる本格的な雨を意味し、日常生活においては外出時に傘が欠かせません。

さらに雨が長時間続く場合は長靴の使用も必要になります。

風が強い日には傘だけでは足元や背中が濡れてしまうため、レインコートの着用がおすすめです。

1. 歩行者への影響

降水量4mmの雨が降ると、平坦な地面には4mmの水が溜まります。

これにより、スニーカーを履いていると20分ほどで靴内に水が浸透し始めます。

たとえば、ディズニーランドでの雨の日の様子を見ると、多くの人が比較的底が厚い靴を履いており、長靴を履いている人は少ないですが、降水量4mmの時は長靴がおすすめです。

ただし、長靴は歩きにくいなどのデメリットもありますので、行き先や活動内容に応じて防水スニーカーやパンプスも選択肢に入れましょう。

2. 傘の使用

降水量4mmでは、傘なしで外を歩くと約3分でマグカップ1杯分の雨、つまり約200mlが体に降り注ぎます。

これは傘が必要な雨量です。

降水量4mmの雨では小さな傘を使用すると、洋服やバッグが濡れやすくなるため、男性は65cm、女性は60cmの標準サイズの傘がオススメです。

なので、雨が降り始める前に外出する際は、折りたたみ傘を持って行くと便利です。

折りたたみ傘はサイズが小さいため、服などが濡れることも考えてタオルも携帯すると良いでしょう。

3. レインコートとポンチョの使用

降水量4mmの雨では、風が強い場合には傘をさしていても足や背中が濡れることがあります。

全身をしっかりと防水するには、ゆったりしたポンチョやレインコートの着用が適切です。

ポンチョはリュックやバッグを背負ったままでもカバーできるため、荷物も濡れずに済みます。

なお、レインコートを選ぶ際は、耐水圧と透湿性に注意してください。

雨の種類耐水圧の目安(mm)透湿性の目安(g/m2/24hr)
小雨3005,000
中雨2,0008,000
大雨10,00010,000
20,00020,000

耐水圧は水が生地に浸透するのを防ぐ性能を、透湿性は内部の湿気を外に逃がす性能をそれぞれ表します。

日常生活で降水量4mmの雨に対応する場合、耐水圧は5,000mm以上、透湿性は5,000g以上のレインコートが望ましいです。

耐水圧や透湿性の数値が記載されていない場合は、素材を重視して選びましょう。

降水量4mmと乗り物への影響

降水量4mmの雨は路面を滑りやすくし、自動車やバイクのタイヤのスリップやブレーキの効果を低下させるなど、運転に多くの影響を与えます。

これにより交通事故のリスクが高まります。

首都高速道路株式会社のデータによれば、雨の日の交通事故は晴れの日と比べて約5倍になるとされ、その大半は時速60キロ以上で走行しているときに発生しています。

雨天時には自動車は速度を60km/h以下に抑え、自転車やバイクの使用は避けることが推奨されます。

1. 自転車

降水量4mmの雨は道路を濡らし滑りやすくするため、自転車での転倒リスクが増大します。

レインコートのフードが視界を遮ることもあり、安全が脅かされることがあります。

東京都の調査によると、雨の日に自転車を使用する人の約8%が転倒によるけがを経験しており、これは晴れた日の歩行に比べて約2倍の危険性があるとされます。

降水量4mmの日には、自転車の使用を避け、徒歩や公共交通機関の利用を検討しましょう。

2. バイク

雨の日のバイク運転は特に危険が伴います。

交通事故の発生率が晴れの日の約5倍になるとされており、特に降水量4mmの雨ではバイクの運転は避けた方が賢明です。

万が一運転する場合は、足元までカバーできるレインウェア、防水仕様のグローブやブーツを着用し、ヘルメットのシールドには撥水剤を塗布して視界を確保し、スピードを抑えることが重要です。

3. 自動車

降水量4mmの雨では、路面が滑りやすくなり、自動車の運転には特に注意が必要です。

過度のスピードはタイヤのスリップやブレーキの効きを悪化させ、予期せぬ事故を引き起こすことがあります。

首都高速道路のデータによると、雨の日の事故の多くは高速走行中に発生しています。

雨天時の運転では速度を60km/h以下に抑えることが事故を防ぐために重要です。

4. 飛行機

飛行機は降水量4mmの雨では通常運行が可能で、直接の遅延や欠航の原因にはなりません。

しかし、雨が止んだ後に気温が下がると発生しやすい霧により、視界不良が引き起こされ遅延や欠航に繋がることがあります。

予約時には連絡先を登録しておくと、大幅な遅延や欠航の情報がメールで提供されます。

また、雪の場合は吹雪による視界不良や積雪が原因で、飛行機の運行に影響を及ぼすことがあります。

降水量4mmとスポーツへの影響

降水量4mmの雨はスポーツによって異なる影響を与えます。

野球ではグラウンドがぬかるんでボールが予想外の方向に跳ね返ることがあり、投手は雨による手元の滑りで制御を失うことがあります。

ゴルフでは、雨具が必要で動きが制限され、サッカーでは水が芝に滞ることでボールの動きが鈍くなります。

陸上競技は、滑りにくい全天候型トラックで行われるため比較的影響が少ないです。

1. 運動会

降水量4mmの場合、運動会は主催者が参加者の安全を確保できないと判断し中止することが一般的です。

降水量3mmでも中止を検討する目安とされており、4mmでは選手がぬかるみで転倒するリスクや雨に濡れて体調を崩す危険が増えます。

2. 陸上競技

降水量4mmの陸上競技は、雨が降っても滑りにくい全天候型トラックを使用するため、通常は中止になりません。

ただし、台風や雷雨などの荒天の場合は選手の安全が確保できないと判断されると中止されます。

例えば、2020年9月6日に群馬県で行われた陸上競技大会では、降水量4mmの中でも女子200m競走が予定通り行われました。

3. 球技(野球・サッカー)

サッカーは基本的に雨天決行ですが、台風などの荒天時には中止になることがあります。

降水量4mmでは通常、試合が行われます。プロ野球の場合、試合の中止はホームチームが気象情報を基に判断しますが、グラウンドの土がぬかるむとプレイが困難になり、降水量4mmでの試合中止が多くなります。

試合の中止は通常、開始2~3時間前に決定されます。

4. ゴルフ

降水量4mmのゴルフは、レインウェアを着用しても動きにくさや蒸れによる不快感があり、快適なプレイは期待できません。

降水量3mmで中止を検討するケースもあり、飛距離が落ちるなどの影響が見られます。

例えば、2021年の富士通レディースゴルフトーナメントでは、降水量3.5mmで競技が開始されましたが、雨が強まり中止が決定されました。

  • 午前8時10分:降水量3.5mm、競技スタート
  • 午前9時30分:降水量5.0mm、競技中断
  • 午前10時45分:降水量5.5mm、中止決定

このように、降水量が増加すると競技の公正な進行が困難になるため、主催者は適切な判断を下します。

降水量4mmとアウトドアへの影響

降水量4mmの雨はアウトドア活動に大きな影響を与え、視界の悪化や滑りやすい地面が原因で事故のリスクが高まります。

特に釣りでは、地面が滑りやすくなることで海中転落の危険が増え、登山では視界不良が道迷いを引き起こすことがあります。

これにより、アウトドア活動の中止を判断することが賢明な場合が多いです。

1. 釣り

令和2年の海上保安庁の調査によると、釣り事故の最も一般的なタイプは海中転落で、全体の69%を占めています。

これらは主に滑りやすい防波堤や岸壁、磯場で発生しています。

降水量4mmの雨はこれらの場所をさらに滑りやすくし、転倒による海中転落の危険を高めます。

降水量4mmの雨が降ると、防波堤や磯場は特に滑りやすくなり、釣り人は海中に転落する危険が高まります。

2. キャンプ

降水量4mmの雨では、キャンプ場の選定が非常に重要です。

河川近くや低地、坂の下などは特に避けるべきで、雨水が集まりやすい場所ではテントの浸水や急な増水による危険があります。

雨天時のキャンプは、気象情報を頻繁にチェックし、必要があれば早めに撤収する決断も必要です。

3. 登山

登山中の遭難は雨による視界の悪化と滑りやすい地面が主な原因で、道迷いや滑落などが発生しやすくなります。

令和3年に長野県で発生した以下の山岳遭難事例を見ると、雨天時の登山がどれほど危険かが明らかです。

日付山名天候詳細
6月14日西穂高岳男性が下山中に道に迷い行動不能
6月19日大天井岳男性が縦走中に技量不足で行動不能
6月19日燕岳女性2人が下山中に疲労で行動不能
6月29日燕岳女性が下山中に滑落し重傷
7月5日奥穂高岳男性が下山中に滑落して死亡
令和3年に長野県で発生した山岳遭難事例

これらの事例からわかるように、雨の日の登山は特に危険であり、登山者は自身の技能や体力を過信せず、適切な判断をすることが求められます。

降水量4mmの降雪量はどれくらい?

降水量4mmの雨は、気温が低いと雪に変わります。

この降雪量を考える際に重要なのは、雪水比を用いて降雪量に換算する方法です。

東京都の場合、大雪注意報は12時間降雪量5cm、大雪警報は10cm(多摩西部は20cm)と設定されています。

なお、降水量4mmは、一般的に雪水比を使用して約4cmの降雪量に相当し、1時間に約4cmの雪が積もることを意味します。

この降雪量は、2時間で8cmになるため、大雪注意報の基準を超える量です。

1. 降水量を降雪量に換算する目安

降水量から降雪量を計算する際は、次の公式を使用します:

  • 降雪量(cm) = 降水量(mm) × 雪水比(cm/mm)

雪水比は、1mmの降水量が何cmの雪に相当するかを示し、雪の種類によって異なります。

例えば、湿った雪の場合は雪水比が0.5~1.0、乾いた雪では約2.0です。

降水量4mmを降雪量に換算すると、雪水比1.0を仮定した場合、4cmの雪が積もる計算になります。

2. 鉄道への影響

北国と違い、雪に不慣れな東京都内では、積雪量5cmを超えると鉄道のダイヤに乱れが生じることがあります。

たとえば、2022年1月6日には10cmの積雪が記録され、多くの鉄道路線で運休や遅延が発生しました。

ですが、運休に関しては、その都度状況に即応して判断されるので、何センチの積雪だと運休ということなありません。

どはいえ、降水量4mmを降雪量に換算すると、雪水比1.0を仮定した場合、4cmの雪が積もる計算ですから、同様の鉄道路線で運休や遅延が発生することは十分考えられます。

3. 高速道路の交通規制

高速道路では、悪天候による以下のような交通規制が施されます。

  • 速度規制: 悪化した路面状況や視界不良により、速度を50?80kmに制限。
  • チェーン規制: 大雪警報が発表された場合、タイヤチェーンの装着が必要。
  • 通行止め: 大雪の影響で走行が困難と判断された場合。

まとめ

降水量4mmの雨は、外出時に傘と長靴が必要な本格的な雨量です。

自転車やバイクは、滑りやすい路面での転倒リスクがあるため使用を控えるべきです。

また、山や海での釣りやキャンプは、雨が降ると雷や急な大雨のリスクがあるため、安全を考慮して活動の中止を検討すべきです。

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