2024年の夏至はいつなのか、ご存知ですか?
夏至とは、1年のうちで昼間が最も長い日のことを指します。
日本では古来からこの日を大切にしてきましたが、実は夏至の日付は毎年少しずつ変わります。
この記事では、なぜ日付が変わるのか、その背景とともに、夏至におすすめの旬の食材や伝統的な風習についても詳しくご紹介します。
2024年の夏至の日は?
夏至の日は地球の軸の傾きと公転によって決まり、毎年6月20日から22日の間で変動します。
この日付は太陽暦と地球の動きに基づいています。
そこで、過去数年の夏至の日を次の表にまとめました。
年 | 夏至の日 |
---|---|
2019 | 6月22日 |
2020 | 6月21日 |
2021 | 6月21日 |
2022 | 6月21日 |
2023 | 6月21日 |
2024 | 6月21日 |
2025 | 6月21日 |
国立天文台は毎年2月に翌年の夏至の日を発表するため、正確な日付はその発表を待つことになります。
2024年の夏至はいつ?詳しい日程と時間
2024年の夏至は6月21日(土曜日)です。
この日、太陽が黄経90度の位置に達する瞬間、つまり夏至点は正午12時32分とされています。
この情報は国立天文台の「令和6年(2024年)暦要項 二十四節気および雑節」に基づいています。
夏至の日付を決める方法は、西暦年数を4で割った余りを利用します。
うるう年を0として、それぞれの年の365日の超過分が蓄積され、夏至の日が決まります。
例えば、うるう年の翌年は通常、夏至が6月22日に設定される傾向があります。
将来の夏至はいつ?
2055年まで夏至は毎年6月21日に設定されていますが、2056年以降は6月20日が夏至になることもあります。
過去の記録を見ると、1904年から2055年の間はほとんどが6月21日または22日でした。
夏至の日照時間とその特徴
夏至の日は約14時間50分の日照時間がありますが、対照的に冬至では約9時間45分です。
この約5時間の差が季節の変化を示しています。
夏至が最も暑くならない理由について、夏至は1年で最も日が長い日ですが、日本ではこの時期が梅雨と重なるため、意外と涼しく感じることがあります。
さらに、太陽が最も高くなる正午よりも、1~2時間後の方が気温が高くなります。
これは、太陽によって温められた地面や建物が熱を大気に放出するためです。
そのため、夏至の直前に雨が降ることが多く、地面や空気が充分に暖まらないことから、夏至の日が一番暑くない日となることがあります。
夏至とは具体的に何を意味するの?
夏至は、一年で日が最も長くなる日です。
この日は二十四節気の一つで、暦上重要な日に位置づけられています。
天文学的には、この日に太陽が黄経90度の夏至点を通過する瞬間を指します。
春分や秋分、冬至といった他の節気と同様に、昼と夜の長さから季節の変わり目を感じることができます。
例えば、東京では夏至と冬至の間には約5時間の昼の長さの差があります。
夏至はただの日付ではなく、その年の季節のリズムを感じるための大切な指標と言えます。
また、この時期は旬の食材が豊富に市場に出回り、各地で様々な風習が行われるので、これらについてもこの後詳しく触れていきます。
夏至と冬至の違いって何?
夏至は1年で日が最も長く、夜が最も短い日です。
この日、太陽は北半球で最も北に位置し、空の最も高い位置を通ります。
結果として、太陽が長時間空に留まるため、日中が長くなります。
具体的には、太陽は北東から昇り、北西に沈むため、北方向にかなり偏った軌道を描きます。
一方、冬至は1年で日が最も短く、夜が最も長い日です。
冬至の時、太陽は南半球で最も南に位置し、空の最も低い位置を通ります。
このため、太陽が早く沈み、夜が長くなるのです。
太陽は南東から昇り、南西に沈むため、南方向に偏った軌道をたどります。
ただし、夏至が必ずしも1年で最も早く日が昇るわけではなく、冬至が最も遅く日が沈むわけでもありません。
夏至におすすめの旬の食材
夏至の時期に合わせて楽しむべき旬の食材はたくさんあります。
こうした食材を取り入れることで、その時期ならではの味わいを楽しむことができます。
以下に、夏至にぴったりの食材をいくつか紹介します。
- メロン:5月から8月にかけてが旬です。
- トウモロコシ:7月と8月に最も美味しくなります。
- 枝豆:新鮮な枝豆は6月から8月にかけて楽しめます。
- オクラ:6月から9月にかけてが旬で、夏バテ予防にも良いとされています。
- みょうが:6月から10月にかけてが旬です。
- 夏みかん:通常のみかんと異なり、4月から6月が旬で、夏至にぴったりです。
- あんず:旬が短いものの、6月と7月が最も良い時期です。
- さくらんぼ:特に山形県で有名で、6月から7月上旬が旬です。
- タコ:特に関西では夏至に食べる風習がありますが、タコには明確な旬が定められていません。
- はも:6月の下旬から7月上旬、さらに秋の10月と11月に旬を迎える魚です。
- 鮎:6月から8月にかけてが旬で、この時期が最も美味しいです。
- かんぱち:6月から9月が旬で、夏の魚として人気です。
これらの食材を使って、季節の変わり目を感じながら、美味しい食事を楽しむことができます。
夏至に咲く花
夏至は、日本の自然が色鮮やかに彩られる季節でもあります。
ここでは、夏至に見られる代表的な花々を紹介します。
- アジサイ:梅雨と重なるこの時期に、日本各地の庭や公園で鮮やかに咲き誇るアジサイは、比較的育てやすく人気のある花です。
- ベニバナ:6月下旬から7月上旬にかけて最も美しい紅花は、その名の通り鮮やかな赤色が特徴です。
- クチナシ:3年ほどかかって咲く白い花は、6月に見ることができ、上品な香りが魅力の一つです。
- キキョウ:春から秋にかけて楽しめるキキョウは、減少しているものの、秋の七草にも選ばれるほどの美しい花です。
夏至のビジネス挨拶の使い方
「夏至の候」という表現は、6月22日から7月7日までの時期に使うのが適しています。
これは、ビジネスの文書や挨拶で、季節を意識した丁寧な言葉遣いとして活用されます。
例文:「拝啓 夏至の候、貴社ますますご清栄のことと存じ上げます。」
このような挨拶は、相手に敬意を表し、季節の変わり目を感じさせる素敵な方法です。
夏至を使った季語と俳句
夏至は俳句で使用される季語としても知られており、夏の訪れを感じさせる言葉です。
例えば、正岡子規の
のびきつて 夏至に逢ふたる 葵かな
季語:夏至(夏)
意味:伸びきって夏至に間に合った葵の花だなぁ
であったり、高浜虚子の
夏至今日と 思ひつつ書を 閉ぢにけり
季語:夏至(夏)
意味:夏至は今日だったと思いながら本を閉じた日だ
などの句があります。
また、夏至は毎年6月21日・22日頃なので、梅雨のに入っているため雨を詠む句も多くあります。
英語で「夏至」とは?
英語で「夏至」は「Summer Solstice」と言います。
これはラテン語由来の語で、「太陽が最も高い位置に達する日」を意味します。
冬至も同様に「Winter Solstice」と表現されます。
まとめ
夏至は毎年6月20日から22日の間に設定される日で、2024年の夏至は6月21日です。
この日は一年で最も日が長く、約14時間50分の日照時間があります。
夏至の日は梅雨の季節と重なるため、暑さはそれほど厳しくないことが多いです。
この特別な日には、旬の食べ物を味わったり、地域の風習に触れることで、季節の移り変わりを楽しむことができます。