電話番号から個人の名前や住所情報を探しだす方法です。
昔は、家庭ごとに電話帳が配られ、誰でも簡単に電話番号から個人名や住所を検索できました。
しかし、スマートフォンの登場とともにプライバシー保護が重視され、電話番号から個人名や住所を特定するのが一筋縄ではいかなくなりました。
それでもなお、検索テクニックを使えば電話番号から個人を見つけ出すことは可能です。
そこで、ここでは、様々な方法を駆使して電話番号から個人名や住所を検索する方法、さらにはその逆、個人名や住所から電話番号を突き止める方法までを網羅的にご紹介します。
迷惑電話に困っている人は、是非ここでまとめた方法を有効利用してみてください。
電話番号から個人の名前・住所を検索する10の方法
まず初めに、電話番号を使ってどのように個人の名前を検索するかを掘り下げてみましょう。
1. ダイヤル104番による個人の電話番号の検索
もしも特定の個人の名前が既に分かっていて、その電話番号を知りたい場合、NTTの番号案内サービスが便利です。
ダイヤル104サービスは、単純に「104」とダイヤルすることで誰でも利用可能で、オペレーターが応対し、名前や企業名、さらには住所情報を基に電話番号を教えてくれます。
ただし、ダイヤル104サービスは電話帳に載っている情報、または事前に登録された情報に限られるため、その点は注意が必要です。
また、このサービスを利用する際には、以下のように料金が発生します。
104番の利用料金(税込み)
- 昼間・夜間(8時から23時)~①月に1回の案内:66円/案内、②月に2回以上の案内:初回66円、2回目以降99円/案内
- 深夜・早朝(23時から翌8時):165円/案内
ただし、番号案内ができなかった場合や緊急時、公衆電話からの利用など特定の条件下では料金がかかりません。
このように、ダイヤル104サービスを利用すれば、必要な情報が手に入りますが、使用する際はその費用も考慮に入れて計画的に行うことが大切です。
2. ハローページを用いた住所検索
電話番号からの住所検索には、かつて広く利用されていた「ハローページ」も有効です。
ハローページは、NTTが提供する地域別の電話帳で、固定電話の契約者なら無料で配布され、非契約者も有料で入手可能でした。
この電話帳を利用することで、電話番号から直接、または間接的に住所を特定することができます。
特に、固定電話の番号から個人の住所を調べる際に役立ちます。
ただし、ハローページは2021年10月をもって最後の版が配布され、現在は新しい版が出されていません。
そのため、古い情報である可能性がありますが、インターネットで得られる情報よりも正確なことが多いです。
最終版を手に入れた場合、その情報を基に検索することができます。
以下は、ハローページの利用が終了した今でも、電話番号から住所を検索する方法の一例です。
国立図書館での電話帳閲覧
ハローページが配布終了しても、全国の主要な図書館では過去の版を閲覧することが可能です。
市外局番や市内局番から推測される地域に関連する版を参照することで、その地域の住所を突き止めることができます。
こうした資料を利用することで、過去のデータから現在につながる情報の糸口を掴むことができるでしょう。
【注意】タウンページでの個人情報の検索は不可能
ハローページの代わりとしてしばしば言及される「iタウンページ」は、オンラインで利用できる事業所・店舗専門のデータベースです。
2023年の時点で500万件以上のエントリがあり、スマートフォンやアプリを介して簡単にアクセスできます。
しかし、このサービスは企業や店舗の情報に特化しており、個人名や個人の住所情報を検索する機能は提供していません。
このように、タウンページとハローページは異なる目的で使われるツールであり、個人の住所や名前を調べる際には適切なリソースの選択が重要です。
3. GoogleやYahoo!での電話番号検索
GoogleやYahoo!などの主要な検索エンジンに電話番号を入力して検索する方法は、迷惑電話の出所を突き止めるのに役立つことがあります。
まずは電話番号を検索バーに入力し、何が表示されるかを確認しましょう。
この方法では、個人の名前や住所が直接表示されることは少ないですが、関連するフォーラムやウェブサイトでの言及がある場合、有益な情報を得ることができるかもしれません。
特に法人の電話番号の場合、企業情報がリンクと共に表示されることが一般的です。
4.Facebookを利用した迷惑電話の発信者特定
Facebookの利用は、電話番号だけでなく、相手のフルネームが分かれば特に有効です。
実名登録が原則のFacebookでは、名前を検索バーに入力することで、その人物のプロフィールページにアクセスすることができます。
複数の同名のユーザーが存在する場合でも、共通の知人がいれば写真やその他のプロフィール情報から正しい人物を見つけ出すことができます。
これにより、迷惑電話の発信元が個人である場合に、直接メッセージを送るなどして事情を確認することも可能です。
5.電話帳なびを使った迷惑電話番号の調査
「電話帳なび」は、迷惑電話番号の情報共有を目的としたサービスです。
こちらのサイトでは、ユーザーが自身が受けた迷惑電話の番号を登録し、他のユーザーと情報を共有します。
利用には会員登録が必要で、登録後は他の会員が投稿した電話番号に関する「口コミ」を閲覧できます。
例えば「特定の配達員からの電話」「保険のセールスの着信」など、具体的な情報が交換されます。
このように「この番号は注意が必要」という警告を共有し合うことで、怪しい着信に対して事前に警戒することが可能です。
また、迷惑電話が「非通知」や「通知不可能」である場合の対策も共有されています。
6. 「住所でポン!」オンライン電話帳の活用
ネットの電話帳:住所でポン!はオンラインで利用できる電話帳サービスで、主に住所から電話番号を検索することができます。
このサービスは基本的には無料で、特定の年代のデータ(2000年、2007年、2012年の電話帳)にアクセスすることができます。
更に詳細なデータが必要な場合は、月額料金(660円またはアプリ版770円)を支払うことで1993年から2019年までの電話帳にアクセス可能です。
ただし、このサービスで提供される情報は最新のものではないため、その点を考慮に入れる必要があります。
7.jpナンバーでの携帯電話番号検索
jpnumberは、特に携帯電話番号から情報を検索できるサイトです。
このサイトは主に事業者向けに設計されていますが、迷惑電話や不明な番号が掛かってきた場合に、どのような事業者からのものかを調べるのに非常に便利です。
サイトには迷惑電話に関する口コミ報告も寄せられており、これを参照することで、特定の電話番号に関連する評価や情報を得ることができます。
これらのツールを上手に活用することで、電話番号から様々な情報を引き出し、迷惑電話の出所を突き止める手助けとすることが可能です。
8. 市外局番を使った地域特定
固定電話番号は市外局番から始まり、それに続いて市内局番、加入者番号と続きます。
なので、市外局番からは、その電話番号がどの地域に割り当てられているかがわかります。
これにより、個人が住んでいるおおよその地域を推測することができます。
地域が特定できれば、その後の検索対象を絞り込むことが可能になります。
特に、固定電話の番号を用いることで、その人が住んでいる可能性のある地域を効率的に割り出すことができます。
携帯電話の場合、番号から地域を特定するのは難しいですが、使用している携帯キャリアを調べることは可能です。
これは、各キャリアが特定の番号範囲を使用しているためです。
9. 探偵による住所特定
個人の詳細な情報が必要な場合、探偵や興信所に依頼する方法もあります。
探偵は、電話番号、氏名、最寄りの駅、職場などの情報を基に、尾行や聞き込みを通じて個人の正確な住所を特定することが可能です。
探偵が合法的に収集できる情報には、氏名、住所、生年月日、電話番号、勤務先、年収、学歴、職歴、家族構成、資産状況、借金などが含まれます。
10. 弁護士会照会制度を通じた情報収集
弁護士会照会制度は、特に法的な紛争解決において情報収集を行う際に有効です。
この制度を通じて、携帯電話番号からその人の属する電話会社を特定し、さらに電話会社に連絡を取り相手の氏名や住所、料金振替口座情報を得ることができます。
この方法は、弁護士を通じてのみ利用可能で、実際の情報開示は通信会社の判断により異なるため、必ずしも情報が得られるわけではありません。
これらの手段を利用することで、電話番号から個人の住所や関連情報を特定することが可能になり、さまざまな調査や情報収集が行えます。
まとめ
この記事では、電話番号から個人の名前や住所を検索する様々な方法を解説しました。
固定電話番号と異なり、携帯電話番号からの情報抽出は一般に難しいとされています。
しかし、オンラインやオフラインの電話帳調査、電話番号案内サービス、さらには探偵や弁護士照会制度を利用することで、詳細な情報を得る手段は存在します。
過去には電話帳が役立ちましたが、現代ではプライバシー保護の強化によりその使用が減少しています。
なので、迷惑電話への対処には、これらのサービスが有効であると同時に、必要に応じて専門家の助けを借りることも考慮に入れましょう。