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桜の木を庭に植えてはいけない8つの理由とは?大きくならない種類、鉢植えで上手に育てる方法まとめ

草花
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桜の花は、その美しさで日本の春を告げてくれます。

そんな桜を家の庭に植えて、毎年春に楽しみたいと思う人もいることでしょう。

ですが、桜の木は庭に植えてはいけないとされています。

そこで、ここでは、庭に桜の木を植えてはいけないとされる8つの理由や注意点、大きくならない種類や鉢植えでの上手な育て方をまとめました。

桜の特徴

桜はバラ科に属する落葉広葉樹で、春には美しいピンクや白色の花を咲かせます。

一般的に花は3月から5月にかけて咲きます。

とても成長が早く、根が広がりやすい性質があるため、適切なスペースが必要です。

桜の花言葉には、「精神性の高さ」「優雅」「純潔」という美しい意味が込められています。

庭に桜の木を植えてはいけない8つの理由

庭に桜の木を植えてはいけないと言われる8つの理由は次のとおりです。

1.成長が早い

桜の木は成長が早く大きくなるため、庭の空間には向きません。

特に小さい庭では、他の植物の成長を妨げるほど大きくなり、日光を遮ることがあります。

庭に広いスペースがない場合は、他の木や植物の植栽を考えた方がよいでしょう。

2.虫がつきやすい

桜の木は虫がつきやすく、庭の管理を難しくします。

特にアメリカシロヒトリやマイマイガ、ドクガなどの害虫が好むため、庭全体に悪影響を与えることがあります。

これを防ぐためには、定期的な防虫対策とメンテナンスが必要です。

3.清掃が困難

庭に桜を植えると、見た目は美しいものの、花びらや落ち葉が大量に落ちるため、定期的な清掃が欠かせません。

これは手間がかかり、庭の維持管理に多くの労力を要します。

特に花が散った後の落ち葉は、放置すると庭の美観を損ねるだけでなく、湿気を保持して害虫の発生を促すこともあります。

そのため、桜の木を植える際には、その後の清掃についても考慮する必要があります。

4.根の拡張による損害

桜の木の根は広範囲にわたり浅く広がるため、建物やその他の構造物にダメージを与える可能性があります。

これらの根は表土近くを這うため、地表の近くにある建物の基礎や地下設備に影響を及ぼすことがあり、修復が困難な損傷を引き起こすことも少なくありません。

成長するにつれてその根は建物の基礎を持ち上げ、ひずみや損傷を引き起こす可能性があり、場合によっては建物が傾く原因ともなり得ます。

5.土の養分を吸収する

桜の木は栄養を大量に必要とするため、庭の土壌を枯渇させることがあります。

その結果、他の植物が育ちにくい環境を作り出します。

6.病気や害虫のリスク

桜の木は特定の病気や害虫に非常に弱いため、庭に植える場合はこれらのリスクを考慮する必要があります。

病気や害虫による被害を最小限に抑えるためには、定期的な点検と適切なケアが必須です。

病気や菌が発生した場合、速やかな対処が求められるため、桜の木の管理は一層の注意を要します。

7.不吉な伝説

桜の木を庭に植えることが不吉とされる話は、古くから日本の文化に根ざしています。

江戸時代までは、「桜湯」や「桜の季節に行われる婚礼」も縁起が悪いとされていました。

この考え方は、桜の花の美しさと散る様子が「終焉」や「死」を連想させるためです。

また、桜が満開の後、すぐに散ってしまうことから、古来より「散る」ことにネガティブなイメージが付きまとっています。

例えば、「戦場で潔く散る」といった表現や「試験で散る(落ちる)」といった使われ方をしているため、不吉なシンボルと見なされることがあります。

8.桜の木の根元には…

また、「桜の根元には死体が埋まっている」という都市伝説も存在します。

というのも、桜は「人骨を吸って育つ」と古くから言われており、そのために墓地や古戦場などに桜が多く植えられるとされているからです。

さらに、桜の根が亡くなった人々の怨念を吸い上げて花を咲かせるという言い伝えもあり、これが不気味なイメージを加速させています。

確かに、江戸時代前くらいの大昔は、大きな桜の木の下に亡骸を埋めたということも実際にあったのでしょう。

そんなことから、桜の木の根本には…と言い伝えられているのだと思います。

また、桜の花からは特有の香りが放たれており、その成分には幻覚効果があるとする話もありますが、これは科学的根拠に欠ける部分も多いです。

庭に最適な小型の桜の品種

庭のスペースが限られている場合や、大きくなりすぎる樹木を避けたい方には、小型の桜の品種がおすすめです。

これらの品種は、狭い空間でも管理しやすく、美しい花を愛でることができます。

以下に、特に小さな庭向けの桜の品種を紹介します。

1.旭山桜(アサヒヤマザクラ)

この品種は、盆栽や鉢植えにも適しており、成長しても高さが2メートル程度に留まります。

花の色は鮮やかな赤色で、コンパクトな成長形態のため小さな庭に最適です。

2.十月桜(ジュウガツザクラ)

十月桜はエドヒガンとマメザクラの交雑種で、一般的には白色の花を咲かせますが、ピンク色の花をつけることもあります。

この品種は、ほかの桜よりも長い期間花を楽しむことができるため、個性的な庭作りに貢献します。

3.冬桜(フユザクラ)

冬桜は、ヤマザクラとマメザクラの自然交配によって生まれた品種です。

この桜は白い花を咲かせ、一般的な桜とは異なる魅力を持っています。

冬季に花を楽しむことができるのも特徴的です。

これらの桜の品種は、それぞれ独特の魅力と特性を持っており、庭の大きさやスペースに制限がある場合でも、桜の美しさを堪能することが可能です。

どの品種も管理が比較的容易で、庭を華やかに彩ります。

鉢植えで桜を育てる方法


桜は春の訪れを告げる象徴的な花であり、日本各地で愛されています。

さまざまな品種が存在し、それぞれ咲く時期や花の特徴が異なります。

広い庭がなくても、選び抜かれた小型の品種ならば鉢植えで楽しむことができます。

また、盆栽としての桜も人気があります。

ただし、ソメイヨシノのように自然に大きくなる種類は鉢植えには向きません。

以下に、鉢植えで桜を育てる際のポイントを紹介します。

1.日照条件

桜の木は日光をたっぷりと浴びることで健康に成長します。

鉢植えの桜を育てる際は、日当たりの良い場所を選びましょう。

充分な光を受けることで、植物は元気に成長し、豊かな花を咲かせます。

2.鉢と土の選び方

桜の木を鉢植えで育てる場合、成長に合わせた適切なサイズの鉢を選ぶことが重要です。

小さすぎる鉢を使用すると根詰まりを起こし、健康に育たないことがあります。

また、排水性の良い土壌を用意し、腐葉土や堆肥を混ぜることで栄養バランスを高めます。

3.剪定と水管理

適切な剪定は桜の木が健康的に成長し、美しい花を咲かせるために不可欠です。

桜を盆栽で管理する際には、「追い込み法」という剪定技術が有効です。

具体的には、春の新芽が伸びた4月から5月にかけて、新梢を2~3節に留めて剪定します。

この方法では、剪定後に健康な新芽が発生し、それを適度に整えることで、盆栽の形状を美しく保つことができます。

徒長枝(樹木の幹や太い枝から上方に向かって真っ直ぐに長く太く伸びる枝)と呼ばれる枝は成長が早く、盆栽の整形には適さないため、これを剪定することで、全体のバランスを取りやすくします。

また、一定の水分管理も重要で、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えることが望ましいです。

4.冬期管理

桜は寒冷地でも生育可能なため、鉢植えでも冬の屋外管理が可能です。

ただし、長期間にわたる乾燥は避け、土の表面が乾いたら適宜水やりを行うことが重要です。

これにより、春に健康な状態で花を迎えることができます。

桜の木の剪定適期

桜の木を剪定する理想的な時期は、主に落葉後の11月から12月です。

この時期に剪定を行うと、樹木は冬期間を利用して傷を癒やし、春には健康的に花を咲かせることが可能になります。

桜は春に花をつけるため、花芽は前年の秋から冬にかけて形成されます。

剪定することで、これらの花芽に十分な栄養が供給され、充実した花付きを期待できます。

具体的に剪定する枝は、

  • 根元から生える余分な枝(ひこばえ)
  • 他の枝に絡む枝(絡み枝)
  • 成長の逆方向に伸びる枝(逆さ枝)
  • 弱ったり枯れた枝(枯れ枝)

になります。

剪定後は、癒合剤を塗布して木の保護を行い、病害虫から樹木を守ることが重要です。

まとめ

ここでは、桜の木を庭に植えてはいけないと言われる理由や、大きくならない種類、鉢植えで管理する方法をまとめました。

桜は成長が早く、害虫に弱い特性がありますが、適切な品種選びと管理方法を実施することで、庭や屋内でも美しく育てることができます。

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